無コーティング種子湛水直播で業務用米生産を効率化 成果を公表 生研支援センター2025年12月25日
農研機構東北農業研究センターを代表機関とする研究グループは、直播栽培で一般的な種子コーティングを省略した無コーティング直播と業務用米品種を組み合わせ、業務用米の低コスト・安定生産を実現した。農林水産業や食品産業における新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供する生研支援センターは、この研究成果を紹介している。
写真1:無コーティング種子(左)、カルパーコーティング種子(中)、鉄コーティング種子
(農研機構東北農業研究センター提供)
同研究グループは、無コーティングの根出し種子による栽培技術と高能率な大型播種機を開発し、湛水直播栽培の普及を進めている。
コメ生産者の高齢化や減少の一方、農地集積と大規模化が進んでいる。田植えをする移植栽培では育苗ハウスを必要とするほか、育苗や移植作業にも多くの労力が割かれる。また、大規模経営では春の育苗や移植作業と秋の収穫作業が短期間に集中し、移植栽培だけでは適期に作業をこなしきれなくなっており、作業時期が移植栽培と異なる直播栽培が注目されている。
田植えをしないで水田に種籾を直接播く湛水直播栽培は、コメ生産の省力・低コスト化を図ることができ、今後の需要増加が見込まれる外食産業や加工用途向け業務用米の高収量・安定生産への貢献を期待できる。
そこで農研機構は、直播栽培で一般的な種子コーティングを省略した無コーティング直播と業務用米品種を組み合わせ、業務用米の低コスト・安定生産を実現。今回の成果事例こぼれ話では、①無コーティングの根出し種子による栽培技術の確立、②無コーティング種子代かき同時播種機の普及、③作業幅3.4m以下の折りたたみ式代かきハローに対応した大型播種機の開発により、無コーティング種子湛水直播の技術を確立した取り組みを紹介している。
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