矢崎グループが農業にチャレンジ2013年5月9日
自動車のワイヤーハーネスや電線、ガス機器などの大手メーカーとして知られる矢崎グループは、新規事業のひとつとして農業にチャレンジし、注目されている。
◆熊本、2年で耕地面積6倍に
矢崎グループが新規事業として農業に取り組む際には、日本の農業のあり方と地域ごとの特性を考慮し、省力・効率化のための農業機械の製造や、種子のカプセル化など、地域に密着した事業を展開してきた。
矢崎のグループ会社である熊本部品(株)(天草市)は、野菜工場の経営ノウハウを持つ農業ベンチャーの果実堂(熊本県西原村)と共同で、ベビーリーフを栽培している。
平成23年5月に0.5haの農地で事業を開始したが、2年後の現在では農地面積も3haと6倍に拡大、従業員も9人から25人に増え、順調に業績を伸ばしている。
栽培作物は通年収穫のベビーリーフに加え、秋冬季限定のグランドリーフ栽培に挑戦し、成功した。グランドリーフは、日本ではほとんど栽培されていないサラダ用の野菜だ。レタスに近い風味とシャキシャキ感が特徴で、販売店でも好評だという。
(写真)
熊本部品(株)で栽培しているグランドリーフ
◆鳥取、耕作放棄地を解消
鳥取部品(株)(東伯郡琴浦町)では、平成24年6月から農業に取り組み始めた。当初0.5haの農地を確保したが、3年以上放棄されていたため堆肥を投入し石灰を散布、耕耘と施肥を繰り返し土壌作りからスタートした。
昨年9月には、地元の農業改良普及所の支援のもと、ジャガイモ「デジマ」の栽培を開始し、12月に収穫作業を終えた。「デジマ」は煮崩れが少なく甘みがあると好評だ。今年からは白ネギ、サトイモ、クリの栽培にもチャレンジしている。
(写真)
鳥取部品(株)が生産するジャガイモ「デジマ」
(関連記事)
・LPガス仕様の「パラソルヒーター」が話題に(2013.04.25)
・【人事速報】 矢崎総業 (1月21日付)(2013.01.28)
・注目のLPガス「災害対応バルク貯槽・供給ユニット」で非常時を乗り切る 矢崎総業(2012.05.15)
・園芸ハウス用温風機「AH―AP10」を発売 矢崎総業(2010.11.30)
重要な記事
最新の記事
-
主食用多収品種の「にじのきらめき」が人気になる理由【熊野孝文・米マーケット情報】2024年4月30日
-
令和6年春の叙勲 5人が受章(農水省関係)2024年4月29日
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日