資材を使わず暗渠を施工 穿孔施工機を開発2013年11月12日
農研機構農村工学研究所は無資材・迅速・カンタンな穿孔暗きょ施工機(カットドレーン)を開発した。ほ場の釣りをブロック状に切断して動かすことで、約70cmまでの任意の深さに四角形の暗渠をつくることができる。
北海道農業公社などと共同開発した穿孔暗渠施工機は、
[1]土を縦長で四角形のブロックに切断し
[2]切断した四角形のブロックを持ち上げて、下に四角形の隙間をつくる
[3]その隙間の横の土を隙間と同程度の大きさの四角形に切り出し、隙間の中に寄せる。
これによって溝の底の横に四角形の通水空間をつくる。
施工機はトラクターに装着するだけでよい。また排水路の法面から通水空間を開けることもできる。
ただ、重粘土や泥炭度などの多湿な土壌に対する適応性は高いが、砂礫層や5cmを超える石礫が多い場合、直径5cmを超える埋木があるところでは施工できない。従って、主に転換畑や畑、草地で使う。
水田は湛水する必要があるので、季節の暗渠に接続する補助暗渠として使う。施工機の価格は80?150万円の予定。
同機構は「田畑輪換や輪作、気象条件などによって早急に排水改良が必要な場合など、農家の都合に合わせて手軽に施工できる技術」として期待する。
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