トラクタ「スラッガー」今秋発売 クボタ2014年7月8日
規模拡大・低コスト・省力化ニーズに対応
クボタは、生産者の経営規模拡大、低コスト・省力化ニーズに対応した新たなトラクタ「スラッガー」シリーズを今秋発売する。
農業情勢が変化する中、今後の農業は規模拡大が加速化し、主力農業機械も大型化にシフトしていくものと推測される。トラクタではそれに加え、快適性や操作性、作業効率の向上や省力化をはじめ、省エネや環境に対するニーズも高まってきている。
こうした要望に対応し、好評のゼロキングウェルシリーズの上位機種(53・58馬力)をフルモデルチェンジした新型トラクタ・スラッガーシリーズを今秋発売する。規模拡大に意欲的なユーザーが求める新機能を満載し、農業生産に貢献していくことをコンセプトとしたトラクタだ。
トラクタ「スラッガー」は、特殊自動車3次排ガス規制に適合する最新ディーゼルエンジンだ。
燃料噴射をコンピュータで細かく制御するコモンレールシステムや、クールドEGR(排ガス再循環)システム、ディーゼル・パティキュレート・フィルターなどを採用し、コンパクトな設計ながら規制をクリアし、クリーンな排気を実現した。
また、同クラスで市場要望が強かった60馬力を新規採用。大型トラクタと比べ、軽量コンパクトであり、多様なほ場を複数管理するケースや、湿田における作業能率向上を実現する。
安全フレーム仕様にも、メカと電子制御HSTを組み合わせた同社独自のHMT、デュアルドライブトランスミッション仕様を追加採用。軽い力でボンネットの開閉が可能になるなど、メンテナンス性の向上を図り、9年ぶりにデザインを一新した。
走行レバー、ポジションレバー、ポンパスイッチなどを搭載した多機能アームレストを採用、オペレーターの体格に合わせ上下調節などが可能になり操作性、快適性を向上。油圧揚力を現行機比15%アップさせ、播種機など重いインプルメント装着時にも余裕の作業ができる。
エンジン始動時にパスワードを入力、盗難被害防止対策を強化した。
クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の無線LANを標準搭載。KSAS対応インプルとセットで使用すれば、施肥量などコストを削減できる、など。
価格はホイル仕様ハイスピードSL54HCQMANWFOCで729万9720円、パワクロ仕様ハイスピードSL60HCQMANDSPC2WF4LCで871万5600円(共に税込)。平成26年11月より発売される。
クボタトラクタ「スラッガー」に関する問い合わせは、アグリソリューション推進部(TEL:06-6648-3938)まで。
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