営農指導員など1000名が来場 タキイ種苗農場研修会2019年11月18日
タキイ種苗(株)は、11月13、14日の両日に、茨城県河内町の同社研究農場で、「2019年度秋期農場研修会」を開催した。
熱心に説明を聞く参加者
この農場研修会は毎年、JA営農指導員や種苗販売関係者などを対象に開催されており、今回も2日間で約1000人が来場した。
会場では、関東・東北地方向けの新品種や推奨品種が展示され、風害による倒伏や曲がりに強い根深ネギ「名月一文字」や形状の乱れが少ないニンジンの新品種「恋むすめ」、べと病に強く作業性・収量性に優れたホウレンソウの「福兵衛」などが注目がされていた。
根深ネギの「名月一文字」は、耐暑性に優れ葉先枯れが少ないこと、葉身が短いので風害の影響を受けにくく倒伏しにくいので、曲がりの発生が少なく秀品率が高いこと、秋に発生しやすいべと病・さび病、夏の萎凋病・軟腐病にかかりにくいなどの特徴があり、夏秋どり品種として評価されている。
根深ネギの「名月一文字」
ニンジンの新品種「恋むすめ」は、形状の乱れが少ない春夏作兼用の晩抽(ばんちゅう)早生種として開発されたもの。その特徴は、トンネル栽培に最適な晩抽早生種で、低温着色性にすぐれ尻づまりが良いことから、春どりトンネル栽培に適している。根部病害であるしみ腐病に対して比較的安定したほ場耐病性を示し、重い土質でも発生が少ないこと。草姿が立性で葉軸がしっかりして折れにくいので機械収穫に適していることなどが大きな特徴だといえる。
ニンジン新品種「恋むすめ」
ホウレンソウの「福兵衛」は、葉柄が太くて葉のボリュームがあり多収であること、立性で葉柄が折れにくく作業性が良いこと、根が強いので湿害に強いこと、そしてべと病に抵抗性を持っているなどの特徴から全国の主要産地で導入されているタキイのホウレンソウのなかでも秋~春どり品種として評価の高い品種として注目されている。
ホウレンソウ「福兵衛」
そのほかでは、来年度に全国販売されるトマト台木用品種の「TTM-127」が注目されていた。青枯病、褐色根腐病、萎凋病レース1~3、半身萎凋病レース1.2など重要な土壌病害耐性を網羅していることや、根が深くまで伸長しスタミナに優れ、長期栽培から短期栽培まで幅広く対応することなどが、注目されていた点だといえる。
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