森里川海や農林水産業・食農関連産業のネイチャーポジティブへ 農林中金と連携協定 NACS-J2025年7月8日
日本自然保護協会(NACS-J)は農林中央金庫と、森里川海および農林水産業・食農関連産業のネイチャーポジティブ推進を目的とした連携協定を締結した。
連携イメージ
ネイチャーポジティブ(自然再興)に向けてはビジネス、政策、文化など多様な要素から構成されている経済社会システムに対して多様な領域から働きかけることが必要。その際、「ネットゼロ」や「サーキュラーエコノミー」の取組みと連動することも求められる。
中でも特に重要な領域の一つが、森里川海という自然のなかで古来より営まれてきた農林水産業と農林水産業から主に原材料を調達する食農関連産業(食品・飲料メーカー等)であると考えられる。
同協定は、農林中金とNACS-Jが双方の強みを生かし協力し合って、農林水産業や食農関連産業のネイチャーポジティブへの転換を推進していくことを目的としている。
具体的には、農林水産業者の協同組織を会員(出資団体)に持つ農林中金が、会員や投融資先の食農関連産業のネイチャーポジティブ転換を支援。その中で、NACS-Jが1951年の設立以来、市民、企業との連携で蓄積してきたネイチャーポジティブに関するノウハウを応用する。
そのほか、双方が持つ地域との関係性を活かし、環境に配慮した農林水産業のプロジェクト構築に向けて連携する。
◎連携対象
①自然の指標等の活用プラクティス形成
国内の実情やビジネスでの応用可能性を踏まえて、Nature Positive Initiativeが開発を進めている自然の状態を評価する指標等の活用方法について議論を行い、その内容を共同で発信。
②ネイチャーポジティブに向けたファイナンス・ソリューション開発
農林中金が有する金融に関するノウハウと、①の議論やNACS-Jのネイチャーポジティブに関する知見等を組み合わせ、農林水産業や食農関連産業向けの新たな金融の仕組みや、農林水産業由来のカーボンクレジット等の検討、開発を促進。
③農林水産業におけるネイチャーポジティブ実践にかかるプロジェクト構築
農林水産業の現状を踏まえた適切なプロジェクト体制を構築し、自然の状態を評価する指標の設定やモニタリングに関するノウハウを農林水産業や食農関連産業へ提供。
今後は、農林中金とNACS-J間で協力を深め、ネイチャーポジティブに向けたプラクティス形成、ファイナンス・ソリューション開発、プロジェクト構築等を推進。具体的には、NACS-Jの知見を活かし、農林中金が取り組む生物多様性ローンへの適切な自然の状態を評価する指標の選定、モニタリング支援を想定している。
また、農林水産業由来のカーボンクレジットについては、生物多様性への貢献を踏まえた高付加価値化について検討し、双方の連携を具体化しながら、実践へとつなげる。
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