大牟田工場に新総合事務所設立 デンカ2020年3月2日
デンカ（東京都中央区）は2月27日、大牟田工場（福岡県大牟田市）に新総合事務所「Omuta Innovation Hub（オオムタ イノベーション ハブ）」が竣工したと発表した。
大牟田工場は1916（大正5）年に、大牟田の石炭コンビナート地帯でカーバイド、石灰窒素肥料を製造する無機化学製品の工場として操業を開始。その後、高温処理技術や窒化反応技術を発展させ、電子部品や高機能セラミックス製品を生み出してきた。中でも、同社の主力商品であるアセチレンブラック、窒化ケイ素、ＡＮプレート、ＳＮプレート、球状シリカ・アルミナ、蛍光体は、ゼロ炭素社会をめざした自動車産業や５Ｇなどの大きな社会的潮流を見据えた高機能製品として注目の素材だ。
「Omuta Innovation Hub」は、製造部門と間接部門が一体感を高め業務プロセス改革や、働き方改革により生産性向上を図ることを目的とし設立。これまで点在していた製造、研究、生産技術部門を集約し工場のハブ（中枢）として一体的・機能的な運営を実現し、コミュニケーションしやすい快適な職場環境を提供する。
同社は新事務所の完成を機に、大牟田工場を将来に向けた新たな製品開発を推進するイノベーションの拠点にし、地域に貢献できる「世界の工場」をめざす。
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