黄化葉巻病耐性大玉トマトの新品種「かれん」発売 サカタのタネ2020年3月4日
サカタのタネは、大玉トマトの新品種「かれん」の種子を6月上旬、生産者向けに発売する。
食味に優れ、収量性、秀品率も高い大玉トマト「かれん」
九州から関東までの抑制・促成栽培の産地でトマトの収量に深刻な被害をもたらすトマト黄化葉巻病への耐病性と食味、収量性、作業性を兼ね備えた抑制・促成栽培向きの大玉トマト。
同病害への耐病性を持つ品種の中でも、特に食味にこだわって育成され、甘みと酸味のバランスがよい。収穫後半まで 着果性に優れ、空洞果や乱形果の発生が少なく、安定した収量性と秀品率を実現。試作先や市場関係者などからも食味、収量、品質面で高い評価を得ている。
また、節間が詰まり、葉先枯れの発生が少ないことも特長。節間が詰まることで 、樹の高さを調整するつるおろし作業など誘引作業の頻度を軽らすことができる。葉先枯れの発生が少ないため、葉先枯れを原因とする灰色かび病の発生を抑えられ、薬剤散布などの手間の軽減にもつながる。
なお、「かれん」は、果実が硬く、日持ち性にも優れ、同社の赤熟もぎりの統一青果ブランド「王様トマト」として出荷できる品種。希望小売価格は、1000 粒入り袋で3万5000円(税抜)。全国の種苗店、 JA ルートを通じて販売する。
大玉トマト「かれん」作型図
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