2025年まで9.8%の成長見込み 種子処理の世界市場調査2020年5月7日
グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「種子処理の世界市場 ー成長率、動向および予測」 (発行:Mordor Intelligence) を発売した。
同レポートによると、種子処理市場は、2020年から2025年の予測期間中、年平均成長率(CAGR)は9.8%で成長すると予測している。
地域別では、欧州が2019年に全市場の約33.2%にあたる最大の市場シェアを占めた。また、適用技術別では、種子ドレッシングが2018年に全市場の37.3%相当の最大シェアを占めた。
種子処理は、病原菌、昆虫、および他の害虫から効果的に種子を保護するだけでなく、均一に作物を生産することに役立つため、政府機関やさまざまな規制によって奨励されている。農業コミュニティにおける種子処理への意識の高まり、食用穀物需要の増加、各国の経済成長などが種子処理市場の成長を牽引していると考えられている。
種子処理技術のイノベーションは、気候変動、特定の農薬に対する害虫の耐性、競合他社との競争などの課題と向き合う上で重要であることから、新たな種子処理技術の生物学的および化学的イノベーションを活用するために、多くの種子産業が新たなコラボレーションの創出と新製品の導入をめざしている。
たとえば、DowDuPont社は、2017年にカナダと米国の農家向けに3つの重要な種子処理製品を発売した。
ハイブリッドおよび遺伝子組み換え種子に関連するコストの高騰は、種子処理市場の成長促進要因に挙げられている。農薬の燻蒸と葉面散布に関連する規制の厳格化により、種子処理は、良質な種子への多額の投資を保護するための方法として農家にますます認知されるようになった。理想的な農業形質を備えた高品質の種子に対する需要が高まっているため、種子のコストは増加している。
遺伝子組み換え種子は高価なうえ、生物学的および化学的処理が行われているため、穀物の作付面積は増加し、結果として種子処理市場の成長にプラスの影響を与えている。過去5年間、開発途上国はバイオテク作物への依存度を高めてきた。開発途上国19カ国によるバイオテク作物の作付面積は、世界の54%(9960万ヘクタール)に上っている。
この傾向は、南半球でバイオテク作物を栽培している国の増加、および綿、トウモロコシ、大豆など新たなバイオテク作物の商業化により、今後数年間続くと予想されている。
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