農業IoT向けに太陽光充電DIYキット開発し発売ーIIJなど2020年6月18日
インターネット接続大手の(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)と、小型ソーラパネルや蓄電池を販売する(株)カウスメディアは、太陽光が充電できるようソーラーパネルや充電式バッテリーなどをセットにした「LoRaWANソーラー基地局DIYパッケージ」を共同開発した。Iot向けの無線通信方式であるLoRaWANに対応した無線基地局屋外での利用ニーズに応えたもの。(株)カウスメディアが、農業経営体向けなどに同社ウェブサイトを通じ発売した。
ソーラーパネル設置例
同パッケージは、ソーラーパネルや充電式バッテリー、USB出力対応充電コントローラーなど、ユーザーが自身で安価に組み立てることができる部材のセットで構成している。
IoTセンサーを設置しているほ場までLoRaWANの無線が届く範囲(約1~2km)を超えた場所や、基地局とほ場との間に建物など遮へい物がある場合に利用できる。電源確保が難しいほ場脇や傾斜地などでも有効。
IIJは、水田の水位と水温を測定するIoTセンサー、複数のセンサーからデータを収集してクラウドに送信するための無線基地局、測定値を遠隔からスマートフォンで確認するための専用アプリケーションなどをセットにした「水管理パックS」を2020年3月に発売開始した。
同パックに含まれる無線基地局「TLG3901BLV2」(KiwiTechnology製)は、ユーザー宅内や作業所など屋内に設置することを想定しており、長距離(約1~2km)の無線通信が可能なLoRaWANに対応している。
しかし、IoTセンサーを設置しているほ場までの距離が遠い場合や、基地局と圃場との間に建物など遮しゃ物がある場合には、通信が不安定になることがある。このため、無線基地局をほ場脇や空き地などに設置する時は電源確保が必要だった。
同パッケージは、これらの課題を解決するため企画したもの。
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