北茨城でオランダ式ダッチライト型ガラスハウス建設開始 タカミヤ2020年10月15日
足場など仮設機材の開発・製造・販売・レンタルを行う(株)タカミヤは、茨城県北茨城市に設置するオランダ式ダッチライト型ガラスハウス「北茨城ファーム高度環境制御養液栽培施設」の建設を受注。10月から施工を始める。

ダッチライト型ガラスハウスは、農業先進国・オランダ式の高度環境制御ハウス。主な特徴として、骨材が細く影になる部分が少なくなることで採光性がよく、一般的に軒高が高く換気効率を上げられるという特徴がある。
日本では、フィルムを用いた農業用ハウスが主流だが、ガラスを用いることで光を通す割合の光線透過率を上げられ、被覆資材の劣化に伴う張替え等のメンテナンスが必要ないということがメリットがある。
同社は2014年10月に農業用ハウスの販売・施工事業を開始。仮設機材の開発で培った構造計算ノウハウと独自の金属加工技術により、必要十分な強度を保ちながらコストの削減に努めている。風害や雪害などの各種気象災害に応じた実大強度試験や強度試験データに基づいた独自の構造計算も実施。被害を最小限にとどめる工夫により、栽培の継続と作物の安定供給をサポートしている。
また、同社の工事部では全国67社の協力工事会社ネットワークにより、全国での迅速な農業用ハウス施工を実現している。

2018年の台風21号、2019年の台風15号の際は、甚大な被害を受けた近畿地方や千葉県の農業用ハウスの建設や補強を行う復興支援活動に参加。2019年にはJA全農のプロジェクト「ゆめファーム全農SAGA」で軒高5メートル、面積は約1ヘクタールの規模の高度環境制御ハウスなど、大規模なプロジェクトも手がけている。
アグリ事業への参入から6年間で、パイプハウスから先進の高度環境制御ハウスまでさまざまな農業用ハウスを施工してきた同社は、その経験と仮設機材の開発ノウハウを活かし、今回初のガラスハウスの施工を開始。今後は、このプロジェクトで得たノウハウと実績を強みに、海外の農業用ハウスメーカーとの提携や国内外の優れた設備や資材の導入など最先端のノウハウやシステムを取り込みながら、日本の風土に合わせた農業用ハウスの研究開発を進める。
同社担当者は「農業用ハウスの設計・建設からリフォーム・修繕、栽培方法のコンサルティングに至るまで、様々な場面で生産者を支援できる仕組みづくりを構築していく」と話している。
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