ヤマタネと精米プラント建設の契約を締結 サタケ2020年11月6日
サタケは、ヤマタネと精米プラント建設に関する契約を2020年3月に締結し、2022年1月の稼働開始を目指していることを発表した。
新精米工場の完成予想図
ヤマタネは現在、東京精米工場と岩槻精米工場の2工場を運営。さらなる生産の効率化と顧客ニーズへのきめ細かい対応を進めることを目的とし、これらの工場を1か所に集約するため千葉県印西市に国内最大級の生産能力を持つ精米工場の建設を計画、精米設備一式をサタケが受注した。
この精米工場には原料玄米自動張込システムや精米機自動制御システム、新型光選別機「SLASH(スラッシュ)」、工場生産支援システムなど最新技術を盛り込み、工場運営の効率化を進めるとともに環境負荷も考慮し、自由落下を利用したコメの搬送距離の低減や工程の簡素化に伴う生産時間の短縮により、電力等の削減を行っている。
今後はヤマタネの建設コンセプトである「安全・品質・効率を重視した管理体制の強化」「新たな運用体制構築による信頼される『ヤマタネブランド』の確立」の2点を具現化すべく、サタケも引き続き建設等で協力していく考えだ。
◎新精米工場の概要と主要設備・システム
(1)新精米工場の概要
所在地:千葉県印西市つくりや台
敷地面積:11万5080平方メートル
精米工場建築面積:8190平方メートル
生産能力:月産6000トン
予定工期:2022年1月稼働開始
(2)主要設備・システム
原料玄米自動張込システム:パレットに積まれた米袋をロボットが1つずつ降ろし、自動開袋機が開封して玄米を荷受ホッパに投入するまでを全自動で行うシステム。作業の負担軽減、省力化を実現する。
精米機(白度による自動運転システム付):精米後の白度(白さの度合い)を常時監視し、一定の白度になるように精米機の運転調整を自動で行うシステム。品質の安定化を実現。
新型光選別機「SLASH」:従来比1.7倍の速度で開閉するピエゾバルブにより、不良品を除去する際に巻き添えとなる良品を10%低減。2台のフルカラーカメラに加え、波長の異なる2台の近赤外線カメラを搭載し、原料と同色または透明の異物も高精度に選別する。
生産計画支援システム:原料玄米在庫データや商品在庫データ、受注データなどをもとに最適な生産計画を自動で作成するシステム。作業制度工場を実現する。
生産計画支援システム概念図
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