福島県大熊町の復興シンボル「夏いちご」づくりの取り組み支援 栗田工業2020年12月10日
栗田工業は、福島県大熊町のいちご農園、ネクサスファームおおくまに栽培用水処理装置一式を納入し、運転を始めた。安全・安心を追求し、周年栽培を行う同園のいちごは、福島県大熊町の復興シンボルとして、まちの復興計画に貢献している。
いちご農園と夏いちご
同農園は、太陽光利用型植物工場として2020年4月にGLOBALG.A.P.認証を取得。環境保全、労働者の安全、食品安全に配慮した大規模農園として、いちごの周年栽培を開始した。同農園では「夏いちご」と「冬いちご」の周年栽培を行うが、夏いちごは冬いちごと比べ栽培が難しく、日本国内の生産者が少ない品種。栽培には、光度、温度、湿度、風、肥料、水質、生物、菌についての繊細な環境を管理する技術が必要となる。
同社が納入した水処理装置から供給された純水は、夏いちごの最適な栽培環境の維持に重要な農園内の温度・湿度を制御するミスト水や、殺菌用電解水に必要な水として使用されている。今後は栽培用水としての利用が検討されており、同農園が掲げる「安全・安心」な夏いちごの安定栽培に貢献する。
同園で今夏に栽培された夏いちごは、主に業務用として洋菓子に使われ、加工用としてはジャムやセミドライフルーツとして消費者へ届けられており、安心・安全ないちごとして大熊町の復興計画に貢献している。
栗田工業が納入した栽培用水処理装置
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