地域金融機関共催のビジネスコンテストで協賛企業賞を受賞 AGRIST2021年1月27日
AIを活用した自動収穫ロボットを開発するAGRIST(宮崎県児湯郡)は、地域金融機関が共同で開催するデジタルテクノロジーを活用したサービス、アイデアのビジネスコンテスト「X-Tech Innovation 2020(クロステック イノベーション 2020)」の九州地区最終選考会で協賛企業賞を受賞した。
タルテクノロジーとして収穫用ロボット「L」について紹介する秦氏
同コンテストは、ふくおかフィナンシャルグループ、北海道銀行、岩手銀行、七十七銀行、沖縄銀行が共同で開催。九州地区最終選考は2020年12月1日に福岡県福岡市のFFGホールで開催され、12社によるサービス・事業構想のピッチで同社からは、取締役兼最高技術責任者の秦裕貴氏が登壇。「ポストコロナ時代の"New Normal"」を実現するデジタルテクノロジーとして収穫用ロボット「L」を紹介した。
審査員による審査の結果、X-tech Innovationのテーマでもある「各業界・業種を横断するデジタルテクノロジー活用」において、AGRISTがロボットの開発を農家々と密接に連携しながら推進していることが高く評価され、1次、2次選考を通過。12社のなかでEY新日本有限責任監査法人から協賛企業賞を獲得した。
AGRISTは収穫ロボットによって営農のボトルネックである収穫作業を効率化し、儲かる持続可能な農業を実現。新規就農者の後押しとともに、収穫作業がボトルネックで規模拡大できない既存農家もサポートする。収穫ロボットは、設置してボタンを押すだけのシンプルな操作で、実ったピーマンの約20%を収穫。コロナ時代のニューノーマルな農業として、人同士の接触機会を減らせる上、体調不良など収穫人員の急な欠勤による影響を緩和し、パートタイム労働者の心理的負担の軽減にもつながる。
受賞にあたり秦氏は「収穫は農家にとって喜びの瞬間でもある。AGRISTがめざしているのは労働力を完全に代替することではなく、テクノロジーを駆使して農業に従時される方々のウェルビーイングに貢献すること。これからも農家と密接に連携し、農業とテクノロジーの掛け合わせによる持続可能な農業を実現していく」と話している。
農場を移動する自動収穫ロボット「L」。非接触型でコロナ対策にも
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