プランター菜園 人気のミニトマト栽培のコツを紹介 タキイ種苗2021年4月8日
タキイ種苗は、春の家庭菜園シーズンに向けて、ベランダーなど限られたスペースでもできる“プランター菜園”を提案している。今回は初めてプランター菜園を始める人のために、初心者でも作りやすく、家庭菜園でも人気のミニトマト栽培のポイントを紹介。
■用意する物
ミニトマト栽培にあたりまず用意する物は、「ミニトマトの苗」「プランター」「培養土」「鉢底石」「支柱」「誘引ひも」の5つ。
<ミニトマトの苗>
ミニトマトの栽培は種をまいてから苗まで育てるのに60~70日程度かかるため、初心者は「ミニトマトの苗」から始めるのがおすすめだ。苗は、葉の色が濃くがっちりしているものを選ぶのがよく、「接ぎ木苗」として販売されているものは少し高価ですが、病害にも強く失敗しにくい。
<プランター>
最近は種類も増えたプランター。軽くて安価なプラスティック製のものや素焼きの容器、麻袋を使用することもある。自宅の雰囲気に合わせインテリアにあったものを選ぶのも楽しい。プランターで栽培する場合は、「プランターのサイズ」に注意が必要で、ミニトマト(1株)の生育に適しているサイズは直径30×深さ30センチ程度のプランター。これより小さいサイズはうまく苗が生育できず、失敗の原因になる。
<培養土>
肝心な土は、野菜栽培用に調整された「培養土」が最適。基本的な肥料分(チッソ、リン酸、カリ)が混ぜ込まれた「野菜専用の培養土」を選ぶとよい。
<鉢底石>
プランターには、排水性を良くするため「鉢底石」を入れるのが重要だが、排水性が優れた鉢や土を使う場合は、鉢底石は特に必要ない。
<支柱>
伸びてきた作物が倒れないように支える棒の「支柱」も必要。トマトは株の高さが1.5メートル程度になるため、長さが2メートル以上のものを1本用意する。さらに、支柱と作物を固定する「誘引ひも」も必要。どのようなひもでも構わないが、おすすめは「麻ひも」だという。その他栽培には「移植ゴテ(シャベル)」「ハサミ」「肥料」などを用意しておくとよい。
■栽培方法
(1)苗を植え付ける(4~5月)
プランターの底が見えなくなる程度に鉢底石を敷き、一度プランターの半分程度まで培養土をいれる。水をたっぷり注ぎ培養土に水分をしっかり吸収させたのち、残りの培養土をプランターの上から5センチぐらいまで入れ、また水を注ぎしっかり吸収させる。その後、スコップで植穴を作り、苗をポットから取り出す。苗を浅めに植え込み、周りの土を寄せるようにして植え付けたら、最後に土の表面を軽く押さえ、落ち着かせる。遅霜の心配がある場合は、不織布などで霜除け対策を。
(2)支柱を立てて誘引
支柱を苗の株元に垂直に立てる。その後、誘引ひもで8の字に縛る。茎が成長し、太くなることを想定して、少しゆとりを持たせるとよい。その際、実を付ける妨げにならないよう、花を咲かせる枝の下は避けること。
(3)"わき芽"をとる
わき芽とは茎と葉の付け根から出てくる芽のこと。わき芽をとらないとそのわき芽が茂りすぎ、管理が大変になったり、実や樹の成長に必要な栄養が不足するため、こまめにとるようにする。わき芽は、晴れた日にとるのが好ましい。
(4)追肥を与える
培養土にはもともと肥料が入っているが、水やりをしていると培養土の肥料分も徐々に流れ出てしまう。「化成肥料」を使う場合は2週間に1回10グラム、「液肥」を使う場合は1週間に1回500倍に希釈したものを与える。使う肥料によっては必要な量や手順が異なるため、使用方法を守って使用する。栽培の様子を見ながら調整も必要。
(5)収穫
ミニトマトは、開花後40日程度で赤く着色。真っ赤に完熟した実から収穫する。家庭菜園ならではの新鮮で甘いミニトマトが味わえる。
■オススメ品種
タキイ種苗は、家庭菜園でおすすめのトマトの品種として甘くて作りやすい「千果」(ミニトマト)、きれいなオレンジ色が特長の「オレンジ千果」(ミニトマト)、食味を追求した「フルティカ」(中玉トマト) を推奨している。
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日