ソフトバンクの高精度サービス「AgriBus-NAVI」導入へ試験運用開始 農業情報設計社2021年4月12日
（株）農業情報設計社（北海道帯広市）は、GNSSガイダンスアプリ「AgriBus -NAVI」を利用した高精度な農作業実現のため、ソフトバンクが提供する高精度測位サービス「ichimill」の導入に向け、モニターユーザー向け試験運用を実施する。
試験運用するRTK構成イメージ
同社が提供するトラクター用GNSSガイダンスアプリ「AgriBus -NAVI」は、世界中で130万ダウンロードを超え、多くの農業従事者に愛用されている。同アプリは、Android端末内蔵のGPSのみでも利用できるが、別に位置補正情報を入力して使用すること（RTK測位）でより高精度な農作業が可能になる。
同社はこれまでも個人の基準局設置を推進し、その補正情報を転送するサービスとして「AgriBus-Caster」を提供することでRTK測位を実現してきた。一方、近年では独自基準局を有する事業者による補正情報配信サービスも提供されている。
こうしたサービスを活用することで、基準局を設けずに高精度なRTK測位が可能となり、基準局設置用の機材購入コストや基準局管理の負担などを削減できる。取扱について同社にも要望が多数寄せられていたことから、ソフトバンクの高精度測位サービス「ichimill」の補正情報を「AgriBus-Caster」で転送する機能を開発。社内システムのテストも含めた試験運用を行う。
同試験運用では、多くの農業従事者がより簡単に「真っ直ぐ等間隔」なトラクター走行や自動操舵の実現をめざす。検証は4月中の実施を予定。
◎高精度測位サービス「ichimill」
ソフトバンクの独自で受信したGNSS信号を基に補正情報を生成し、RTK測位を行うことで誤差数センチメートルの測位を可能にするサービス。全国3300か所以上に設置。
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