生命科学分野の研究領域向け「ACADEMIC Suite」正式リリース アグリスマイル2021年4月19日
IT技術と研究開発により産地とともに持続可能な農業をつくる(株)AGRI SMILEは4月16日、生命科学分野を中心とした研究領域向けのDXソリューション「ACADEMIC Suite」を正式リリースした。
栽培現場に寄り添った生命科学の発展を支援する複数のアプリケーションから成るACADEMIC Suite。現在は、アプリケーションの一つとして、オンライン上で学術情報や研究成果の共有を可能にする「ONLINE-CONF(オンライン学会システム)」を提供している。2020年11月から4つの学会や大学の研究発表会にてテストマーケティングを実施し、今後は9つの学会と大学で導入が予定されている。
ACADEMIC Suiteは、AGRI SMILEが持つ生命科学分野の研究機関と全国各地の生産者や農業協同組合とのリレーションを活かし、サービスを展開。学会や大学、R&D企業における研究者間の活発な情報交換を可能とするアプリケーションを提供する。また、産学連携の足掛かりとして、研究領域から外部へ向けた学術情報や研究成果の発信を支援。さらに、研究成果の現場実装と、現場からのフィードバックにより研究を深化させることを目的としたアプリケーションを開発する。
ONLINE-CONFは、ACADEMIC Suiteのアプリケーションの1つ。オンライン形式またはオンサイトとのハイブリッド形式による学会開催を可能とし、研究者の交流と育成を加速させる。2020年11月に開始したテストマーケティングでは、東京理科大学と筑波大学の合同リトリート(研究交流会)など4つの大学および学会における研究交流を支援。利用者から高評価を得られたため、正式リリースを決めた。
新型コロナウイルスの影響で、学会での対面交流の機会が失われ、ウェビナーなどの情報配信が頻繁に行われるようになったが、研究者どうしの活発な意見交換は既存のシステムではカバーできない部分だった。監修した東京理科大学 生命医科学研究所教授で、理化学研究所 横浜研究所生命医科学研究センターのチームリーダー、久保允人氏は「ONLINE-CONFは、これらの問題点を解消するために、研究現場にいる若手研究者たちが当事者目線で作り上げたシステム。オンライン化は経済的・物理的側面でのコスト削減につながり、若手研究者も早期から研究交流の機会を多く持てるようになるため、研究人材の育成が促進されることを願っている」と話している。
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