農業用微量栄養素市場 2030年末までに104億米ドル規模到達の見込2021年10月18日
グローバルインフォメーションは10月14日、市場調査レポート「農業用微量栄養素の世界市場 - 業界分析、市場規模、シェア、成長率、動向、予測:2020年~2030年」(Transparency Market Research)の販売を開始した。
農業用微量栄養素市場のメーカーは、農家などに、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモなどの栄養価の高いバイオ強化作物の販売を促進するよう働きかけている。新型コロナウイルスの流行により、人々は微量栄養素を豊富に含む食品を意識するようになった。現地での強力なマーケットチェーン、商業利用の拡大、小規模農家の生産システムにより、バイオ強化作物は栄養摂取のための強力な手段となっている。
大規模な食品強化がインドの微量栄養素欠乏症に貢献
同レポートは、農業用微量栄養素市場は、2030年末までに104億米ドルの規模になると推定。しかし、インドのような発展途上国では、微量栄養素の欠乏に対処することが課題となっている。例えば、石油や塩の業界は比較的統合されており、大手企業が生産量の40%以上のシェアを占めているが、米や小麦の業界は比較的細分化されている。食品の栄養強化には課題があり、各社は微量栄養素の欠乏に対処するための大規模な食品強化に注力している。
インドの農業システムから民間部門の投資と中間業者の排除を目的とした新しい農業法案は、農産物の流通と価格設定の改善を促進するために、農業用微量栄養素市場の企業にとって有望な可能性を秘めている。
小麦への亜鉛のバイオ強化による収穫量の向上
亜鉛のバイオ強化は、人間の健康における亜鉛の欠乏に対処するための適切なソリューションとして浮上。このことから、農業用微量栄養素市場は、2020年~2030年の評価期間中に8%という年平均成長率(CAGR)で成長すると予測。しかし、水田と小麦の輪作は、土壌の成長や地下水位の低下、新たな微量栄養素の欠乏の原因とされている。小麦は遺伝子型に依存し、環境と相互に作用し合うため、これらの課題を克服するための解決策として、亜鉛のバイオ強化が登場している。
亜鉛は葉面散布され、穀物ベースの栄養を改善するために土壌に導入。農業用微量栄養素市場の企業は、農家や生産者に対して、小麦の特定の重要な成長段階で微量栄養素のバイオ強化を可能にすることを奨励しており、これにより収穫量の向上に貢献している。
重要な記事
最新の記事
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日
-
神明HDと資本業務提携 米・青果流通加工プラットフォームを強化 エア・ウォーター2024年3月29日
-
軽量・軽作業・耐暑性の甘長トウガラシの定植開始 JAくま2024年3月29日
-
植物由来ポリエチレン使用の学校給食用牛乳パック 採用拡大 日本テトラパック2024年3月29日
-
旬の「瀬戸内レモン」スイーツ6種 期間限定で登場 銀座コージーコーナー2024年3月29日
-
環境に優しく、ゴミも削減「洗濯用せっけん」新発売 グリーンコープ2024年3月29日