自律走行型農業ロボットによる農薬散布サービスを提供開始 レグミン2022年2月24日
自律走行型農業ロボットを活用して農業の効率化をめざすアグリテックベンチャーのレグミン(埼玉県深谷市)は、自律走行型農業ロボットによる農薬散布サービスの提供を開始。農薬散布に伴う人件費、作業負担、スキルによるムラなどの農家・農業法人の悩みを解決し、栽培面積拡大、農薬散布のコスト削減につなげる。
農薬散布サービスは、猛暑の作業や、農薬を吸い込むリスクがあるなど労働負荷の高く、農機を使っても作業時間が長くかかり、コストも高い農薬散布を農家や農業法人の担当者に代わって代行する。
同社の自律走行型農業ロボットは、小型で高性能な組込み用コンピューター「NVIDIA Jetson」や、カメラや地磁気センサー、GPSなど多数のセンサー類を搭載することで、耕作地の地形や畝の形状を認識し自律走行する。この手法により誤差1~2センチの高精度の自律走行を実現し、特許を取得している。
1回の給水で300リットルの農薬を散布が可能。自律走行型農業ロボットを使うことで、人が動力噴霧機を用いて1人で作業した場合に1ヘクタールあたり400分かかるところ、250分まで短縮できる。また、複数台のロボットを同時運用することで、さらなる農薬散布時間の短縮や作業コストの削減をめざす。
農薬散布サービスの提供は、現時点では埼玉県深谷市と熊谷市で実施しており、今後順次拡大を予定。深谷市で栽培されている「深谷ねぎ」への農薬散布をまずは対象としているが、畝の幅に自律走行型農業ロボットのサイズを合わせることで他の農作物への応用も可能となる。
同社はすでに、新たな農薬散布サービスの受託対象として深谷市の特産物であるブロッコリーにも着手。また、サービス展開地域を国内の他都道府県だけでなく、将来的には日本と作付体系が似ている東南アジア等の海外も視野に入れて展開する。農薬散布サービスの依頼はメール(service@legmin.com)で問合せを。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日