AI潅水施肥「ゼロアグリ」農水省スマート農業実証プロジェクトで収量17.3%増を実証2022年3月4日
ルートレック・ネットワークスは、農林水産省スマート農業実証プロジェクト「新しい時代を切り開く直売型スマートイチゴ生産・経営モデル実証コンソーシアム」の実証実験に参加。AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」導入による、作業時間削減、収量向上を実証した。
設置されたゼロアグリ
ゼロアグリ、センサー情報や気象情報を元に作物にとって最適な潅水量と施肥量をAIが判断し自動で供給できる、IoT技術を活用した潅水施肥システム。自動化による大幅な省力化と、潅水施肥の安定による作物の収量・品質の向上、減肥効果などを実現する。
同コンソーシアムは、茨城県(農業総合センター園芸研究所ほか)、つづく農園、イノフィス、サカタのタネと同社で構成され、直売イチゴ経営におけるスマートフードチェーン構築による、データ駆動型高収益経営体系の実証プロジェクト。中山間地における直売型イチゴ経営で、生産から販売まで一貫したスマート農業を展開し、高収益イチゴ経営を実証する。同社は、「中小規模パイプハウスにおける低コスト環境制御」というテーマの中で、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を提供した。
点滴チューブを活用した潅水施肥(イメージ)
実証の結果では、低コストな環境制御装置(UECS)による温度管理とゼロアグリによる養水分管理により、正常果の収穫量は、慣行比で17.3%増収。廃棄果実量は、慣行比で60.7%減少。また、ゼロアグリの自動潅水機能の活用により、定植後の潅水作業時間を、慣行比で42時間/10a削減した。
今後は、厳寒期から暖候期における更なる適切な環境制御を進め、同コンソーシアムの目標である所得6割増、収量3割増の達成に向けて取り組みを進める。
ゼロアグリ全体概要図
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(155)-改正食料・農業・農村基本法(41)-2025年8月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(72)【防除学習帖】第311回2025年8月16日
-
農薬の正しい使い方(45)【今さら聞けない営農情報】第311回2025年8月16日
-
(448)郷愁とノスタルジー【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月15日
-
あらゆる暴力の即時停止を 被爆・戦後80年にメッセージ発表 パルシステム連合会2025年8月15日
-
京都府「第3回京のこだわり畜産物レシピコンテスト」開催2025年8月15日
-
「パンのフェス2025」三井アウトレットパーク木更津で9月に開催2025年8月15日
-
機械審査なし「お米番付12回大会」エントリー開始 八代目儀兵衛2025年8月15日
-
東京23区の住民 過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人 森林総研2025年8月15日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋冬野菜の病害虫防除 異常気象こそ先手対応を2025年8月14日
-
見なくなった案山子、燕・雀・烏【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第353回2025年8月14日
-
花がよく売れるお盆・彼岸から見えてくる花産業の問題点【花づくりの現場から 宇田明】第66回2025年8月14日
-
渡り鳥「キビタキ」「ノビタキ」越冬地との間の移動経路を明らかに 森林総研2025年8月14日
-
国産・添加物削減・減農薬にこだわり「デポー国領駅前」リニューアルオープン 生活クラブ生協2025年8月14日
-
果実のフードロス削減・農家支援へ「キリン 氷結 mottainai 浜なし」再登場2025年8月14日
-
【役員人事】バイエル(9月1日付)2025年8月14日
-
「地元で働きたい」に応える 地域限定採用で安定雇用も実現 パルシステム埼玉2025年8月14日
-
政府の「米増産」方針 立ちはだかる「壁」と拭えぬ不安 産地JAと米農家の声2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(1)2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(2)2025年8月13日