農業機械作業の事故対策へ 取付工事不要「ワイヤレスカメラモニターセット」新発売 TCI2022年8月8日
特殊車両のICTソリューションを提供する株式会社TCI(大阪市淀川区)は8月5日、農機向けの取付工事不要ワイヤレスカメラモニターセット(GMBC-0001 SET)を発売。取付工事不要で充電式バッテリーを付属したカメラを活用することで、農作業の効率化と農機運転時の安全性向上に役立つ。
同製品は、農耕用トラクターやコンバインなど、農作業現場で活躍する様々な車両に、多岐にわたる用途で使用が可能。運転手の死角補助や、農作業の記録・監視、自動走行時の視野確保など、さまざまなシーンで活用できる。
同社の取付工事不要ワイヤレスカメラは、一般的な車載カメラとは異なり、その取付方法から「取付の自由度が高いカメラ」として評価されている。カメラ本体と付属のモバイルバッテリーには、ネオジム磁石が搭載されており、鉄であればどんな場所でも強力な磁力で取り付けられる。
カメラ本体は、付属のモバイルバッテリーから電源を供給できるため、配線工事などの作業も不要。磁石とバッテリーによって、取付の自由度を高めたと同時に、取付にかかる手間やコストを削減した。取付工事が不要で、専門業者に依頼する必要もない。
専用のモニターには画面録画機能が搭載されており、microSDカードにカメラから取得した映像と音声を記録することが可能。無人自動運転のトラクターやコンバイン、田植え機など、走行時の事故リスクから監視が必要な車両に直接取り付けたり、別のものに取り付けて車両を監視・記録できる。
農林水産省が発表した令和2年度の農作業死亡事故のデータによると、農作業事故死亡者数は全体で270人で、そのうち、農業機械作業に係る事故は186人と、全体の68.9%を占めた。特に乗用型トラクターでの事故が多く、81人と農作業死亡事故全体の3割を占めている。同製品は、農作業時の事故を削減へ、農機へのカメラ取付で死角補助と作業監視・記録カメラとして、日々の安全管理をサポートする。「GMBC-0001 SET」は7万8000円(税別)。
農機に関連するさまざまな車両に取り付け可能
◎「GMBC-0001 SET」が取付可能な車両
農耕トラクター
農業用薬剤散布車(スピードスプレーヤー)
刈取脱穀作業車(コンバイン)
田植機
農耕作業用トレーラー
ショベルローダー
タイヤローラー
ロードローラー
モーターグレーダー
ロードスタビライザー
スクレーパ
ロータリー除雪車
アスファルトフィニッシャ
タイヤドーザー
モータスイーパ
ダンパ
ホイールハンマー
ホイールブレーカー
フォークリフト
フォークローダー
ホイールクレーン
ストラドルキャリア
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