水溶性肥料市場 リン酸塩セグメントは2030年までCAGR6.5%で成長予測2022年8月9日
グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「水溶性肥料の世界市場 (2022-2030年):市場規模 (形態・製品・適用モード・作物別)・地域的展望・用途の潜在性・価格動向・市場シェア・予測」(Global Market Insights Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、水溶性肥料市場は、人口増加による食料需要の急増を受け、2030年まで急激な成長が見込まれている。
水溶性肥料業界の主要企業は、研究開発プロジェクトやイノベーションに大規模な投資を行っており、これは製品シナリオにとって有益なもの。たとえば、2021年3月、世界をリードする特殊鉱物および化学会社であるICL Group Ltd.は、現在の水処理事業と化学品事業を分割した後、CompassMineralsの南米植物栄養部門とともにCompassMinerals America doSulS.A.を約4億200万米ドルで買収する計画を発表した。
ICLは、ブラジルの肥料メーカーFertilaqua社や同国の特殊植物栄養剤会社を買収しており、農業が急成長しているブラジルにおける、特殊植物栄養剤のリーディングカンパニーになることを目指している。
水溶性肥料市場は、形態、製品、適用形態、作物、地域別に分類。製品別に、市場は、窒素質、微量栄養素、リン酸質、カリウムに分類される。リン酸塩セグメントは、2030年まで年平均成長率(CAGR)6.5%で成長すると予測される。一方、カリウムセグメントは、2030年まで40億米ドルの収益を上げると予測されている。
作物別に、市場は、穀物、野菜、果物、プランテーション、芝・観葉植物、温室作物に分類される。プランテーションセグメントは、2030年までに15%の収益シェアを獲得すると予測。芝・観葉植物セグメントは高い市場シェアを占めており、2022年から2030年にかけてCAGR7%を記録すると推測される。
地域別に、ラテンアメリカ市場は、地域の食糧需要の急増により、世界全体の収益の12%を占めた。拡大する人口を支えるための耕作地の不足は、より効率的な生産を行うためのシステムに圧力をかけている。このため、無機肥料を採用して食料生産のペースを上げると同時に、土壌の肥沃度を向上させている。
さらに、耕作地の拡大や、肥料の効率的な使用を促進するための政府の支援が、同地域における製品の普及にプラスの影響を与えている。これらの要因から地域の水溶性肥料市場は、2030年までに高い市場収益を獲得することが予想される。
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