中古農業用ハウスの価格評価サービス提供開始 事業性評価研究所2023年6月8日
農業法人の企業価値評価を手がける株式会社事業性評価研究所は、農業用施設などの資産評価システム「農業用ハウス価格査定アプリ」の全国展開に先立ち、事業承継支援サービス事業の一環である「農業用施設の時価評価サービス」の展開を6月1日から開始した。

農業法人のM&Aや円滑な事業承継に際して、農業用資産の時価評価が必要とされる中、同社は、宮崎県との間で農業経営資源の第三者承継に関する連携協定に基づき、農業用施設の資産評価システムである「農業用ハウス価格査定アプリ」を提供している。
これまで提供範囲が九州に限られていたが、このほど展開を始める「農業用施設の時価評価サービス」は、実地調査による評価と机上査定による評価の二種類を用意することで、「農業用ハウス価格査定アプリ」が提供範囲としていない全国をカバーする。
農業用ハウスは、規模や構造、用途、地域による個別性が強く、譲渡事例に基づいたAI学習では満足な結果が得られない。同社は、使用価値に関する基本的な評価モデルを考案し、基礎情報と定性情報を基に「通常使用可能な年数」を算定できる仕組みを開発。「農業用施設の時価評価サービス」ではこの計算結果を基に、農業用ハウスや関連設備の新規再調達コストを関連づけることで価格査定を可能にしている。
価格査定の考え方
個々の譲渡価格は譲渡側の債務状態や、取引当事者の個人的事情に左右され、過去の取引実態や取引慣行から類推する方法のみでは、仲介者の経験と勘に依存するため、中立性・公平性が担保できない。同システムでは譲渡事例のうち、設備劣化判定や関連設備の選考性に地域の実情を踏まえることで、より精度の高いシステムを実現。また、中古農業用ハウスの基礎情報と現況分析のための定性情報を入力するだけで、合理的な根拠による基準価格の算定を可能にしている。
重要な記事
最新の記事
-
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日


































