「酢酸バイオスティミュラント」のアクプランタ 農水省SBIRフェーズ3基金に採択2024年2月22日
バイオスティミュラント資材「スキーポン」を開発したアグリバイオスタートアップのアクプランタは、同社が提案した「世界の気候変動を生き抜く『シン・緑の革命』事業」が、農林水産省の中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)のフェーズ3基金に採択されたことを発表。気候変動で栽培条件が悪化しても作物の生産性を担保するため、「酢酸バイオスティミュラント」を活用した農業技術の確率を目指す。
バイオスティミュラント製剤「スキーポン」
気候変動による極度な乾燥と高温と土壌条件の劣化に伴う農業生産力低下が深刻化し、作物の生産性を担保する栽培技術の高度化が急務となる中、同社が開発したバイオスティミュラント製剤「スキーポン」を用いた国内外の実証実験では、収量や生存率などの向上が確認されている。
「スキーポン」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用したバイオスティミュラント資材。
酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高めることで、収量や品質の維持、節水につなげる。
同社は今回の事業採択を受け、超乾燥・高温の状況でも、複数の作物栽培において、継続的な生産性担保と減肥料栽培を実現する技術の確立を目指す。
さらに、世界的な異常気象が一層深刻になる中、安定した食料確保と環境改善に直結する事業を展開する。
同社は「スキーポン」について、気候変動や減農薬・減化学肥料の需要の高まりを背景に、国外では米国やウガンダなど14カ国以上で、高温・乾燥対策の実証実験を実施。国内ではJAふじ伊豆(静岡県)、群馬、愛知、和歌山の各県農業試験場、全国各地の農家、農業グループ、企業などと取り組んでいる。
「スキーポン」を用いた国内外の実証実験では収量や生存率などの向上を確認
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