初の肥料散布事業に参入 インドネシアのパーム油生産大手SMART Tbkと契約合意 テラドローン2024年3月22日
テラドローンは3月21日、インドネシアに拠点を置く子会社Terra Drone Indonesia(テラドローン・インドネシア)が、新規事業として肥料散布事業に参入することを発表。また、テラドローン・インドネシアは、インドネシア最大級のコングロマリットで持続可能なパーム油生産大手 Sinar Masのグループ会社であるSMART Tbk(スマート)と、肥料散布事業の新プロジェクトに関する契約(以下 本プロジェクト)に合意した。
同プロジェクトは、テラドローン・インドネシアが2023年9月21日に事業買収して開始した農業サービス「Terra Agri(テラ・アグリ)」の一環として、パーム油農園の管理における肥料プロセスのデジタル化と最適化を目指すもの。持続可能で効率的な農業の実現に向けた重要な一歩となる。
世界におけるパーム油生産の約60%のシェアを持つインドネシアで実施される同プロジェクトは、テラドローン・インドネシアと、国内最大級のパーム油のプランテーションを保有しているSinar Masのグループ会社であるスマートが行うもの。同プロジェクトでは、カリマンタン島からバンカ島、ブリトゥン島にまたがる6万ヘクタール以上のパーム油農園で、1年間にわたり肥料散布を実施し、精度の向上を目標としている。
パーム油農園の管理における課題のひとつは、人為的ミスによる肥料の不均一な散布。この課題を解決するため、同プロジェクトで使用するドローンは、50キログラムの可搬重量を備えているほか、マッピング機能も兼ね備えている。農地の画像をリアルタイムで取得することで、植生密度や地形、生育状況などが把握できる。この機能により、個々の樹木に正確な量の肥料を供給することが可能になり、農園のすべての区画において、効率的に樹木全体に均等に肥料が行き渡るようになる。肥料散布プロセスにおけるムラをなくすことで、業務効率を大幅に向上させながら、環境への影響を軽減する。
今後、テラドローン・インドネシアとスマートは、肥料散布プロセスの精度と監視の向上に取り組むことで、パーム油農園事業における肥料散布の新しい基準を確立。農業における技術主導型のソリューションを提供していくことを目指す。また、テラドローンは、農業におけるイノベーションと持続可能性への取り組みを続け、インドネシアの農業をサポートしていく。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【人事異動】農水省(7月1日、6月30日付)2025年7月1日
-
農水省 熱中症対策を強化 大塚製薬と連携し、コメリのデジタルサイネージで啓発2025年7月1日
-
作況指数公表廃止よりもコメ需給全体の見直しが必要【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月1日
-
【JA人事】JA岡山(岡山県)新会長に三宅雅之氏(6月27日)2025年7月1日
-
【JA人事】JAセレサ川崎(神奈川県)梶稔組合長を再任(6月24日)2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
米穀の「航空輸送」ANAと実証試験 遠隔地への迅速な輸送体制構築を検証 JA全農2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
こども園で食育活動 JA熊本経済連2025年7月1日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施2025年7月1日
-
7月の飲食料品値上げ2105品目 前年比5倍 価格改定動向調査 帝国データバンク2025年7月1日
-
買い物困難地域を支える移動販売車「EV元気カー」宮崎県内で運用開始 グリーンコープ2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
「大きなおむすび 僕の梅おかか」大谷翔平選手パッケージで発売 ファミリーマート2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日
-
非常事態下に官民連携でコメ販売「金芽米」市民へ特別販売 大阪府泉大津市2025年7月1日
-
農作物を鳥被害から守る畑の番人「BICROP キラキラ鳥追いカイト鷹」新発売 コメリ2025年7月1日
-
鳥取県産きくらげの魅力発信「とっとりきくらげフェア」開催 日本きのこセンター2025年7月1日
-
鳥インフル 英国チェシャ―州など14州からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2025年7月1日