生産資材:年頭あいさつ2020(農機・資材)
雜賀 慶二 氏 (東洋ライス株式会社代表取締役社長)2020年1月3日
積極的に「食の循環型」に取り組んでいく
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、昨年弊社は、弊社が長年に亘り取り組んできたSDGs(持続可能な開発目標)への貢献活動に関する報告を、日本企業として初めて招聘され国連欧州本部において発表致しました。ご存知の通り、弊社はコメに関する新技術を次々と開発し、約30年前より環境問題の解決、約15年前より健康問題の解決、4年前よりコメの価値を向上させる世界最高米事業による農業活性策を実施するなど、SDGs制定前より幅広く社会貢献活動を実施し、その活動は、今やSDGsが掲げる17の目標の内、実に14の目標に及んでおり、長年に亘るこれらの取り組みが世界的に評価されました。
更に、これらの幅広い貢献活動のなかでも特筆すべき点は「BG無洗米で循環型農業を実現できる」ことです。前述の発表時には、参加者から「食に循環型があるとは知らなかった。」との意見もあり、環境政策が進む世界各国においても、循環型を実現することは大変価値のあることと評価をいただいております。この循環型を実現する鍵となるのが、BG無洗米加工時に産出される「米の精」という有機質資材です。コメのとぎ汁の基となる「肌ヌカ」を再生して出来る「米の精」は、土に戻すと「チッソ」、「リン」、「カリ」、「マグネシウム」といった豊富な栄養成分を基に、土中の微生物が爆発的に増え、その結果肥沃な土壌となって農作物の発育を促し、おいしい農作物が収穫できるようになります。更に、最新の研究により、「米の精」を施肥した土壌には土壌菌が多く産出され、そこで栽培した玄米は「酵素活性が強いコメ」が産出されることが判りました。環境だけでなく、健康にも一層寄与できるこれらのコメにより、あらゆる病人を減らし、ひいては我が国の医療費削減を目指すべく、昨年11月に開催した「第21回 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」にて「米の精栽培部門」を創設するなど、本年は新たなコメ市場創造に注力してまいります。
今後は、これらの活動が世界から重要視されると共に、さらに大きな役割を果たすとの認識を新たにし、積極的に取り組んで参る所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日