高温環境に強いイチゴ新品種「CULTA-T3L」品種登録出願を公表 CULTA2025年9月4日
農業スタートアップの株式会社CULTAは9月3日、品種登録出願していた自社開発品種「CULTA-T3L」について、農林水産省から7月24日付けで出願公表されたことを発表した。
品種登録出願が公表された「CULTA-T3L」
気候変動に適応した次世代農業の実現を目指すCULTAは、ゲノム編集や遺伝子組換えを用いない「独自のAI-Basedな品種開発プロセス」を駆使して、通常10年を要するイチゴの新品種開発を2年で成功。これまでの3年間で、4つの新イチゴ品種を開発し、市場に投入している。
その中でも「CULTA-T3L」は、同社にとって初の出願公表品種。同社代表取締役CEOの野秋収平氏は「その特性から、気候変動の影響により農業経営に苦戦する世界中の生産者の力になれる品種」としている。
「CULTA-T3L」は、高温環境に強く、春先の暑さに非常に強く、長期の収穫が可能。長期収穫に加え、連続性にも優れるため、高収量が見込める。また、完熟で収穫した品質が、海外輸出など長時間の輸送後も維持できる。平均糖度は13度前後。すでに、日本全国の60軒以上の生産者やJAが試験生産の希望するなど、農業の現場から期待が寄せられている。
一方、日本政府は新たに、品種のグローバル展開を支援する方針を示しており、令和6年には「食料・農業・農村基本法」が25年ぶりに改正され、令和7年には改正法に基づく初の基本計画に「品種のグローバル展開(戦略的な海外ライセンスの推進)」が明記された。これは、日本の優良な農産品種を海外市場で戦略的に展開し、農業者の収益向上や知的財産の保護を図ることを目的としており、CULTAは政府の新方針に呼応し、「CULTA-T3L」など自社開発品種について国内と並行して海外での品種登録出願を進めている。
野秋CEOは「品種こそ、日本が世界に誇る農業のIP。今後は、海外での品種保護を着実に進めた上で、自社品種のグローバル展開を推進し、気候変動に適応した次世代農業を世界規模で実現していく」とコメントしている。
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