楽しいJA女性組織
- 著者
- 大金 義昭
- 発行所
- 家の光協会
- 発行日
- 2015年1月
- 定価
- 1000円+税
- 評者
- 高橋テツ / JAいわて花巻女性部
本書の著者の大金さんとは、ご縁がありタイで農村女性グループリーダーの育成に関わった仕事をご一緒させて頂きました。
女性の力発揮のための組織活動の道しるべに
この度「楽しいJA女性組織」を読ませて頂き、大金さんとタイの田舎を回りながら女性たちの活動を通して「人づくり」「組織活動の在り方」を日本の事例を紹介しながら歩いた事が昨日の事のように蘇ってまいりました。「楽しくなければ活動じゃない!」はタイでも大金さんの持論でした。
本書はその時々の地域の実情、農村女性たちの抱えている環境、課題、そしてそれらを乗り越えてきた歴史を知り尽くした大金さんだからこそ書く事ができた本だと思います。自分たちの活動や思いが活字となり、あっという間に引きずり込まれるように読まれた部員も多かったことと思います。
考えてみますと昭和50年代頃までは「共同購入」や「健康管理活動」「農産物の自給運動」等を組織活動の目的を達成するための手段として取り入れ、みんなでやり遂げた達成感、満足感を味わう事ができた時代でした。それが「健康管理活動」は「ドックセンター」の開設や「介護施設」の充実、また「自給運動」は「ファーマーズマーケット」のオープンにつながり現在に至っております。
組織活動が「運動」から「事業」へと移行し現在の女性起業の一役を担ったと思います。そのような活動を経て現在の女性部活動は目的達成のための手段が身の回りになくなり、メリットを見出すのが難しい時代になりました。
だからこそ本書は組織活動の道しるべとして手元におき、活動に迷った時、更なる一歩を踏み出したい時、読みたい本だと思います。どのページを開いても、開いたところがヒントになり楽しくなる、私達にとってとても大切な一冊になりました。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































