敬意持ち学ぶ大切さ【消費者の目・花ちゃん】2024年4月13日
私が就職した時、その方は私に大言海という辞書をプレゼントしてくれました。当時はネットオークションサイトなどという便利なものはなく、古本屋に何度も足を運んでやっと手に入れてくださったもので、索引は欠けていましたが、4冊のセットでした。装丁も趣があって、一目で気に入りました。その方は、「これがプレゼントしたかったのだよ」とおっしゃってうれしそうに笑っていました。
私よりも31歳年上でしたが、先輩風を吹かせたりすることはなく、誰に対しても相手への尊敬を忘れず、礼を尽くす方でした。無条件に信頼することの大切さを学んだのもこの方からでした。囲碁が強く、私がやりたいというと手ほどきをしてくれました。年の差など関係なく、碁盤を挟んで頭がしびれるほど向き合いました。
私が自分の仕事や出張先の話をすると、「面白いね」と言いながら興味深そうに聞いていました。相手の年齢など関係なく、自分が知らないことは好奇心を持って聴いてくれるので、話にもついつい熱が入ってしまいます。万葉集や俳句にも造詣が深い方でしたが、非常に謙虚で、「上には上がいる」「誰とでもお互いに学びあえる」が口癖でした。
人間はともすると自分の価値観が正しいと思い込んでしまいがちです。かつての私も相手の意見が耳に入らないところがありました。しかし、自分の無知や相手への敬意の大切さに気が付かせてもらったおかげで、自分とは違う考えも尊重できるようになった気がします。今の若い世代は私が知らないことをたくさん知っています。しっかりした考えかたの方もいます。年齢にとらわれずその人となりを正しく見て、お互いに学びあえる関係を作っていきたいと思っています。
(花ちゃん)
重要な記事
最新の記事
-
【2025国際協同組合年】「協同組合っていいかも!」 若い世代へ発信を 連続シンポ第6回2025年10月15日
-
イネカメムシをムシヒキアブが捕食 「天敵」防除に可能性 有機農研シンポで報告2025年10月15日
-
平成の大合併と地方自治【小松泰信・地方の眼力】2025年10月15日
-
公開シンポ「わが国の農業の将来を考える」11月1日開催 日本農学アカデミー2025年10月15日
-
令和7年度加工食品CFP算定ロールモデル創出へ モデル事業の参加企業を決定 農水省2025年10月15日
-
西崎幸広氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」草津市で開催2025年10月15日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 三重で開催 JA全農2025年10月15日
-
新米など新潟県特産品が「お客様送料負担なし」キャンペーン実施中 JAタウン2025年10月15日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」マロンゴールドで鹿児島の郷土料理「がね」を調理 JAタウン2025年10月15日
-
みなとみらいでお芋掘り「横浜おいも万博2025」さつまいも収穫体験開催2025年10月15日
-
JA全農京都×JA全農兵庫×JA全農ふくれん「ご当地ピザ」セット販売 JAタウン2025年10月15日
-
2027年国際園芸博にタイ王国が公式参加契約2025年10月15日
-
「水田輪作新技術プロジェクト」キックオフフォーラム開催 農研機構2025年10月15日
-
「第77回秋田県農業機械化ショー」にSAXESシリーズ、KOMECTなど出展 サタケ2025年10月15日
-
「直進アシスト搭載トラクタ」がみどり投資促進税制の対象機械に認定 井関農機2025年10月15日
-
東京駅「秋の味覚マルシェ」で新米や採れたて野菜など販売 さいたま市2025年10月15日
-
県民みんなでつくる「白米LOVE」公開 ごはんのお供をシェア 兵庫県2025年10月15日
-
16日は「世界食料デー」賛同企業など「食」の問題解決へランチタイムに投稿2025年10月15日
-
農機具プライベートブランド「NOUKINAVI+」公式サイト開設 唐沢農機サービス2025年10月15日
-
年に一度の幻のじゃがいも「湖池屋プライドポテト 今金男しゃく 岩塩」新発売2025年10月15日