シンとんぼ(162)-食料・農業・農村基本計画(4)-2025年10月4日
シンとんぼには農業の持続的発展と食料の安定供給への切なる思いがあり、この思いが一日でも早く実現されることを願いながら、今後の農業を占う様々な事項について持論を展開している。
前回までに2024年6月に改正された食料・農業・農村基本法(以降、「改正基本法」)の条文の理解を深めてきた。シンとんぼなりにしっかりと学べたのではないかとは思っている。現在、同法の理念を実現する具体的な内容を記した(であろう)2025年4月11日に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」(以降、「基本計画」)の詳細を検討しながら、基本法の理念がどのように反映され、どうやって実現しようとしているのか等を検証し、農業現場で何がなされなければならないのか探っていこうと思う。
今回は基本計画の施策についての基本的な方針の3つ目である「環境と調和のとれた食料システムの確立」についてどのように書かれているかみてみよう。
その内容は、「食料システムを持続可能なものとするために、農業生産を含む食料供給に携わる事業者の活動の各段階において環境に与える負の側面にも着目し、食料システムで環境への負荷の低減を図り、「環境との調和」を図る。農村で農業生産活動が適切に行われることにより発揮される「多面的機能」は、国民生活と国民経済の安定に重要な役割を担っており、環境への負荷低減を図りつつ、適切かつ十分に発揮する。」となっている。
環境負荷の軽減はもっともなことなのだが、一番重要なのは、"農業生産を含む食料供給に携わる事業者の活動の各段階において環境に与える負の側面"が何なのかだということだ。環境負荷の軽減を図るためには、事業者のどんな活動が環境負荷を与えてしまっているのか明確になっていなければ削減しようがないからである。本編でどのような内容になっているか確認してみよと思う。もう一つの「多面的機能」もどうやって"適切かつ十分に発揮する"のか確認が必要だ。これまでも「多面的機能」については水田の治水機能などが例として挙げられていたが、それら以外にどのようなことを「多面的機能」として取り上げられているかなど、今回の基本計画ではどのような方策が打たれるのかしっかりと確認していこうと思う。
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