衆院選の争点は「戦争か平和か」【森島 賢・正義派の農政論】2026年1月19日
●争点を隠した衆院選
衆議院選挙が急に行われるようだ。高市早苗首相が、そのことを与党の幹部に伝えた。だから、間違いないだろう。
そのあと、幹部の1人の鈴木俊一自民党幹事長は、解散の理由について、「防衛3文書の見直しでありますとか・・・前回の選挙の時の公約には掲げていないもの・・・についての審判を受ける」ことが理由だ、と言っている。
だから、もしも与党が圧勝したら、現政権は、対中国関係で示した軍国主義政策や、昨年末、補正予算に組み込んだ軍備拡張政策への傾斜を強めることになるだろう。
だが、野党の多くは、この重大さに気づかない。多くの報道機関は、このことを気づかないように隠している。
今度の衆院選の最大の争点は、現政権の軍国主義政治を阻止するか否か、なのである。
●名は体を表す
これに対して、野党第1党の立憲党は、公明党と連合して新しい政党を作り、政権を奪おうとしている。小選挙区制を逆手にとった戦術である。
事態は一挙に緊迫した。
しかし、両党の連合が政権を奪って何をしようとするのか。それが分からない。だが、名前だけは決めた。中道改革連合である。
名は体を表す、という。中道とは何か。改革とは何か。
●「中道」とは何か、何を「改革」するのか
中道とは何か。右側に軍国主義があって、左側に平和主義があって、その真ん中だ、ということか。つまり、軍備費を半分に減らす、ということか。
改革とは何か。軍備の沖縄集中を全国に平均化する、という程度のことか。
この党名では、中身の政策は巨大な空洞のようにしか見えない。そうなら、ここで紙幅を汚すほどのことではない。
●「生活者ファースト」では分からない
報道によれば、キャッチフレーズは「生活者ファースト」が有力のようだ。これも分からない。人間は、だれでも生活している。軍国主義者も平和主義者も生活している。
だから、平和主義者の考えも、軍国主義者の考えも、第1に重視するというのか。それで、なるほど、と考える人が何人いるか。これでは、多くの国民の心は動かないだろう。
このキャッチフレーズも、巨大な空洞のようにしか見えない。
●ロゴマークは空洞
ロゴマークも決めた。それを見ると、マル印があるだけで、マルの中身は空洞である。何もない。これでは何も伝わらない。
中身は忖度せよ、というのだろうか。そうなら傲慢というしかない。支持を求める姿勢ではない。
党名にしても、ロゴマークにしても、聞く人も、見る人も、心に響くものがない。
●「平和の党」はどうか
どうすればいいか。
以前、公明党は、平和の党といったことがある。これを思い出したらどうか。軍国主義に真正面から対峙できるのは、平和主義ではないか。
軽薄な評論家からは、キャッチ―でないとか言われるだろう。目先きの利益しか考えない政党からは、迂遠だとか言われるだろう。冷笑を浴びるかもしれない。
しかし、けれん味なく、愚直に、平和の旗を掲げれば、高市政権との違いが鮮明になる。政権奪取の真剣さが伝わる。
●「労農平和連合」はどうか
これに、立憲党のこれまでの、財界に媚びる党ではなく、額に汗して働く労働者・農業者の党だ、という意味で、労と農の言葉を付け加えたらどうか。そうして、「労農平和連合」に改名すればいいのだ。
これは、多党制にふさわしい比例選挙区制になるまでの、暫定的な政党と割り切ればいいのだ。
これなら、多くの国民の心は動くだろう。政権奪取も充分に可能だろう。
(2026.01.19)
重要な記事
最新の記事
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(97)JIRACの分類【防除学習帖】第336回2026年2月14日 -
シンとんぼ(180)食料・農業・農村基本計画(22)水田政策の見直し2026年2月14日 -
農薬の正しい使い方(70)アミノ酸合成阻害【今さら聞けない営農情報】第336回2026年2月14日 -
ローマで一度は訪れたい博物館――国立ローマ博物館【イタリア通信】2026年2月14日 -
【人事異動】JA全農 部課長級(4月1日付) 2月13日発表2026年2月13日 -
全中トップフォーラム【情勢報告】JA全中常務 福園昭宏氏 役職員で意義共有を2026年2月13日 -
【実践報告①】JA十和田おいらせ組合長 畠山一男氏 支店長を核に出向く活動2026年2月13日 -
【実践報告②】JAセレサ川崎組合長 梶稔氏 相談体制と職員育成に力2026年2月13日 -
【実践報告③】JA富山市組合長 高野諭氏 トータルサポート室奏功2026年2月13日 -
【実践報告④】JAたじま組合長 太田垣哲男氏 "地域ぐるみ"接点強化2026年2月13日 -
【実践報告⑤】JAえひめ中央理事長 武市佳久氏 新規就農の育成に力2026年2月13日 -
【実践報告⑥】JA鹿児島みらい組合長 井手上貢氏 "考動"し実践する職員に2026年2月13日 -
【特殊報】キュウリ退緑黄化病 県内で初めて発生を確認 三重県2026年2月13日 -
【サステナ防除のすすめ】IPM防除の実践(病害編) 生態系、環境に配慮(1)生物的防除とは2026年2月13日 -
【地域を診る】気仙沼・陸前高田を訪ねて 「思い込み」からの解放を 京都橘大学学長 岡田知弘氏2026年2月13日 -
【サステナ防除のすすめ】IPM防除の実践(病害編) 生態系、環境に配慮(2)物理的防除法2026年2月13日 -
【サステナ防除のすすめ】IPM防除の実践(病害編) 生態系、環境に配慮(3)耕種的防除法2026年2月13日 -
2週連続で価格上昇 スーパー米価5kg4204円 高止まり、いつまで2026年2月13日 -
米価高騰背景、純利益55億円の「過去最高益」 木徳神糧25年12月期決算2026年2月13日 -
【26年度生乳生産】5年連続減産、初の都府県300万トン割れか2026年2月13日


































