【新組合長に聞く】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤組合長「職員とともに常に改革 新規就農支援へ農協が雇用」2023年8月8日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は6月28日に選任されたJA秋田しんせい(秋田県)の佐藤茂良組合長に聞いた。
JA秋田しんせい
佐藤茂良組合長
佐藤組合長は、直面する課題について、人口減少率の高い秋田県で同時に進む農家人口の減少への対応を挙げる。これまで補助金などを出して就農支援してもなかなか定着せず、新たな対応が求められていると指摘する。
そこで本格的に進めているのが農協が施設を取得して意欲ある就農希望者と雇用契約を結ぶ研修制度。研修生は賃金を得ながら栽培技術や経営ノウハウを学べる。「すでに8人を受け入れてシャインマスカット栽培を進め、就農者も生まれています。新たにアスパラガスでも施設を建設中で、担い手の確保を進めていきます」と語る。
米づくりを主体としつつも他の作物生産への意欲を示す。「米はベースですが米だけで農家所得の向上に繋げるのは難しい。アスパラガスは令和4年度に2億円の販売高となり、さらに3億5000万円に伸ばしたい。同時に畜産の堆肥を活用した資源循環型農業につなげたいと考えています」と語る。
佐藤組合長は「常に時代の変化に応じた改革が必要」と強調する。「とにかく時代の変化のスピードが早く、JAの枠内にとどまらず、私自身も職員もいろんな分野の方と交流しながら改革を続けることが必要です。常に走りながらスキルアップを重ねたいと思います」と抱負を語った。
重要な記事
最新の記事
-
どこまで理解しているのか小泉大臣【小松泰信・地方の眼力】2025年6月25日
-
フードバンク、子ども食堂への備蓄米無償交付を追加 農水省2025年6月25日
-
【人事異動】農水省(6月23日付、24日付、25日付)2025年6月25日
-
ブラジル向け精米 検疫条件が緩和 農水省2025年6月25日
-
【JA人事】JA福山市(広島県)占部浩道組合長を再任(6月24日)2025年6月25日
-
【JA人事】JAいずみの(大阪府)谷口敏信組合長を再任(6月25日)2025年6月25日
-
【JA人事】JA松任(石川県)得田恵裕組合長を再任(6月21日)2025年6月25日
-
【JA人事】JAハリマ(兵庫県)柴原利春組合長を再任(6月21日)2025年6月25日
-
エンゲージメント向上へ若手職員がプロジェクト 「目安箱」設置も JAさいたま2025年6月25日
-
土壌診断研修会(基礎編)を開催 JA全農みえ2025年6月25日
-
みえの米ブランド化推進会議総会を開催 高温耐性「結びの神」拡大へ JA全農みえ2025年6月25日
-
「2025愛媛みかん大使」募集中 JA全農えひめ2025年6月25日
-
第53回通常総代会を開催 JA鶴岡2025年6月25日
-
青森県産 稀少な大玉さくらんぼ「ジュノハート」を数量限定販売 JAタウン2025年6月25日
-
【農と杜の独り言】第1回 国際園芸博覧会とは 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年6月25日
-
アズキの遺伝子の知見を利用 ダイズのさやの弾け難さを強化 農研機構2025年6月25日
-
「水稲移植栽培における除草剤体系処理によるナガエツルノゲイトウ防除技術」SOP公開 農研機構2025年6月25日
-
"カメムシ急増"に天然成分100%の「モスガード スプレー」 第三者機関の試験で一定の効果 たかくら新産業2025年6月25日
-
近赤外分光とAI活用の次世代土壌分析サービスを開始 片倉コープアグリ2025年6月25日
-
袋で売れ方が変わる「スイカ資材キャンペーン」開催中 ベルグリーンワイズ2025年6月25日