"秋の全国交通安全運動"高齢ドライバーと家族へ「補償運転」を紹介 JA共済2022年9月22日
JA共済連は、9月21日に始まった秋の全国交通安全運動を受けて、交通安全啓発に向けた様々な情報を発信する。高齢ドライバーやその家族に対して免許返納だけでなく、もう一つの選択肢「補償運転」という考え方を紹介。また、俳優の風見しんごさんが出演するWeb動画や、高齢ドライバーを親にもつ世代による座談会を通じて、交通安全啓発活動を行っている。
高齢ドライバーを親に持つ子供世代での座談会を実施
75歳以上の高齢の運転者による死亡事故件数は減少傾向にあるが、2021年における免許人口10万人あたりの75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数は、75歳未満の運転者による死亡事故の件数に比べ、2倍以上となっている。
高齢ドライバーによる相次ぐ事故報道や、死亡事故の割合が高い事実などを背景に法整備が進み、自主免許返納を迫られる高齢者もいるが、生活のためには車の運転が必要な高齢者も少なくない。
そこでJA共済連は、高齢ドライバーがゆとりある運転を意識し、安全運転を続けられるよう、「補償運転(安全ゆとり運転)」という考え方を提案。自らの体験から交通安全啓発活動に取り組んでいる風見しんごさんが出演するWeb動画「交通安全の手紙」で紹介している。また、高齢ドライバーを親に持つ子供世代による座談会を開き、その中でも「補償運転(安全ゆとり運転)」について紹介した。
「補償運転(安全ゆとり運転)」は、加齢に伴う運転技能の不安を補うために、体調や天候、道路状況を考えて安全に運転すること。例えば、「夜は周りが見えにくいから運転は昼間だけにする」、「雨の日は視界が悪いから運転は晴れの日だけにする」、「遠出はやめて、運転は近所のスーパーと病院だけにする」など、ゆとりをもって運転することで、交通事故につながる危険性を減らすことができる。
この考え方を聞いた座談会の参加者からは、「事故を起こさないために早速親に伝えたい」「高齢者がこれからも地域で安心して暮らしていけるよう、家族だけでなく社会全体で支え合っていけると良い」などの意見が出た。
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