「2050年ネットゼロ」宣言 GHGガス削減方針改定 農林中金2023年3月31日
農林中央金庫は3月29日、サステナブル経営の高度化に向け、投融資における環境・社会への配慮に関する取組方針を改定、「2050年ネットゼロに向けたコミットメント」を発表した。新たに「投融資先等の温室効果ガス(GHG)排出量削減2050年ネットゼロ」を掲げ、農林中金拠点のGHG排出量削減についても「2030年度までにネットゼロ」とする。国内外投融資先との目線をあわせ、気候変動などへの対応に具体的な関与を進めていく。4月1日より適用する。
コミットメントは「農林中央金庫は、ステークホルダーのみなさまとともに2050年ネットゼロの社会実現を目指します。」。
投融資先のGHG排出量削減については、これまで2021年5月に公表した「2030年までに50%削減(2013年対比)」との目標だったが、新たなものにする。農林中金拠点のGHG排出量削減についても「2030年までに50%減(2013年対比)」と示していたが、気候変動への対応および自然資本・生物多様性に対する取り組みを強化する。「会員と一体となった森林由来の二酸化炭素(CO2)吸収」の取り組みについても、「2030年度時点で900万tCO2/年」との具体的な数値を掲げた。
投融資先の2050年ネットゼロに向け、融資ポートフォリオでは、今回は電力セクターで発電電力量あたりのGHG排出原単位の削減に関する2030年度中間目標を設定した。今後、石油・ガス、鉄鋼などの業種について順次目標を設定する。投資ポートフォリオでは、株式・社債を対象に2030年度中間目標を設定した。
主な見直し内容
農林中金はコミットメントの一環として、2050年までに投融資ポートフォリアを通じた温室効果ガス排出量ネットゼロを目指す銀行間の国際的な連合「Net-zero Banking Alliance」(NZBA)に加盟した。
また「投融資における環境・社会への配慮にかかる取組方針」を改定し、「大規模農園セクター」「大規模水力発電セクター」に関する項目を新設した。なお石炭火力発電向けの投融資は、2040年までに残高ゼロを目指している。
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米、稲WCSへの十分な支援を JAグループ2025年10月16日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
「国消国産の日」にマルシェ開催 全国各地の旬の農産物・加工品が集合 JA共済連2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日