JA三重信連と連携協定締結 三重県内の第一次産業の課題解決へ TOWING2024年4月2日
株式会社TOWINGと、JA三重信連は、三重県内における農業をはじめとした第一次産業における諸所の課題解決とみどりの食料システム戦略の現場実装や協業実現に向けた検討のため、包括的連携に関する協定を締結した。
昨今は、みどりの食料システム戦略の目標である、農業分野における温室効果ガスの排出抑制や、減化学肥料に伴う有機肥料の利活用について、三重県内での取り組みが始まっている。これを推進する製品の一つとして、バイオマスを原料に有機肥料を効率的に活用できる土づくりと、農地への炭素貯留を実現できる高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の三重県内での普及の可能性について、TOWINGはJA三重信連とともに実証試験を推進。県内生産者やJAとの実証の中で、宙炭の農地への利用については一定の成果を収めることができた。
また、JA三重信連とともに宙炭の三重県内の製造可能性について議論し、三重県内の有機性バイオマスの排出事業者やたい肥センターの運営事業者などとのマッチングを中心とした、バイオマスの地産地消モデルの実現に向けた協業の方針についても合意形成した。
こうした背景のもと、TOWINGとJA三重信連は、三重県内でのバイオマスを用いた宙炭の製造とともに、三重県内の生産者に向けた普及、並びにバイオ炭を農地に利用することによるカーボンクレジットの創出についての協業検討を目的とした、包括連携協定を締結した。
JA三重信連は、中期経営計画のひとつに食農分野での金融仲介機能のさらなる発揮に向けた取組みとして、個人農業者や耕作面積が減少する一方、大規模農家や農業法人が増加するなど農業構造の変化が進むなか、農業者の成長を支援できるよう、農畜産物の付加価値向上や農業者の所得向上に向けて、農業金融機関として取り組んでいる。
◎連携協定内容
(1)三重県内の生産者への高機能バイオ炭を活用した農地利用実証試験の提案・推進
(2)農業由来のカーボンクレジットの創出や販売に係る協業検討
(3)高機能バイオ炭の原料となるバイオマス資源の調査検討
(4)単位農協における組合員に対する高機能バイオ炭の効果的かつ持続的な普及推進に向けた施策検討
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(91)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(2)2024年5月4日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(9)【防除学習帖】 第248回2024年5月4日
-
土壌診断の基礎知識(18)【今さら聞けない営農情報】第248回2024年5月4日
-
(382)「ファミリー・ビジネス」の生き残り【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年5月3日
-
むらの掟【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第289回2024年5月2日
-
主食用多収品種の「にじのきらめき」が人気になる理由【熊野孝文・米マーケット情報】2024年4月30日
-
令和6年春の叙勲 5人が受章(農水省関係)2024年4月29日
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日