「農中森力(もりぢから)基金」第11回の助成6案件を決定 農林中金2025年3月11日
農林中央金庫は3月10日、「公益信託 農林中金森林再生基金」(通称「農中森力(もりぢから)基金」)の第11回助成案件を発表した。2025年度(第12回)も前年度と同様の内容で継続し、4月1日から募集を始める。締め切りは6月30日の当日消印まで有効。
今年度(第11回)は16件の応募の中から6案件、合計1億4000万円の助成が決まった。山火事からの回復、共同施業団地化による路網整備と循環型森林施業の構築、森林サービス産業による森林経営モデルの構築、スマート林業を活用したマツ林の保全と活用モデル事業など、それぞれの地域が抱えている特有の課題等を解決し、従来の取り組みを一歩前に進めることにより、地域の中核を担う事業体としての事業実施態勢の整備を目指している。
今回は従来の森林施業の課題である「施業集約化」や「搬出間伐等」に加え、森林の空間利用や生物多様性保全に関する事業も主体的に助成できるよう拡充。地域の模範となり、高い波及効果が見込まれる事業や先進的事業について、地域の中核を担う林業事業体(非営利の法人)の事業実施態勢の整備をサポートする。年間助成額は2億円で助成期間は3年(6億円が上限)。
【農中森力基金 第11回助成決定案件】
〇米沢地方森林組合(山形県):南陽市秋葉山山火事からの超回復プロジェクト
〇出羽庄内森林組合(山形県):共同施業団地化による路網整備と循環型森林施業の構築(3年間)
〇ぬながわ森林組合(新潟県):公図未整備地区における荒廃民有林「東中千本スギ」再生事業
〇南都留森林組合(山梨県):「提案型集約化施業を字句kとした森林サービス産業」による森林経営のモデル構築事業
〇(一社)大和森林管理協会(奈良県):次世代の吉野林業を新たに構築する ウイッセン集材機の活用」
〇沖縄県森林組合連合会(沖縄県):慶良間諸島のリュウキュウマツ保全・活用を目指す スマート林業を活用したマツ林の保全と活用モデル事業(2年間)
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