脱炭素と環境再生へ 農林中金のコンソーシアムが本格始動2025年9月3日
農林中央金庫は、食農バリューチェーン(食農VC)におけるカーボンニュートラルとネイチャーポジティブへの移行に向けて2024年8月に「インセッティングコンソーシアム」を設立し、7月に第1回会合を開いた。新たに16社が参画し、農研機構をテクニカルパートナーに迎えて本格始動した。
同コンソーシアムは、企業単独では難しい原材料調達に伴う間接的なGHG(温室効果ガス)排出(スコープ3)削減を、生産現場との連携を通じて促進することを目的としている。
第1回会合では、農業分野の脱炭素や政策動向、インセッティングの国際的な動向について農研機構と経済産業省GXグループが基調講演を行った。また、ソリューション企業による技術紹介(ピッチ形式)やメンバー間のネットワーキングも行われ、連携強化の場となった。
今後は「米穀」「畜産」「土壌」の3つのワーキンググループを設立し、実践的な議論を進める。併せて、スコープ3削減を国際基準に適合させるため、インセッティングの国内版ガイドライン策定を進める。
カーボンニュートラルは、GHG排出量と植林や吸収技術などによる吸収量を均衡させ、排出を実質ゼロにする考え方。ネイチャーポジティブは、生物多様性の損失を止め、自然資源を回復・再生し、生態系サービスを豊かにしていく取り組み。
また、インセッティングは、企業が自社のVC上で投資・支援を行い、スコープ3削減などVC全体で環境価値の創出とネイチャーポジティブへの移行を進める概念。外部の排出権を購入して埋め合わせるカーボンオフセットとは異なり、取引先や生産現場と一体となって環境負荷低減を進める点に特徴がある。
国際的な炭素会計基準でも実装が議論されているが、国内ではまだ十分に浸透していない。特に、農林水産物を調達する食農関連企業では、トレーサビリティ(履歴管理)の不足などから十分に拡大していない。
そのため、農林中金はコンソーシアムを設立し、「生産現場を含めた食農VC全体のトランジション実現には幅広いステークホルダーとの連携が不可欠」として、賛同企業・団体の参画を呼びかけている。
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