"格別感"でトップ米目指す「新之助」 新潟県2016年8月29日
新潟県は8月26日、東京都内でコシヒカリと並ぶブランド米を目指す「新之助」のパッケージ披露目会を開いた。紅白でめでたさ、「新之助」の文字デザインで水引きをイメージしたパッケージに、ゲストとして訪れた女優の真矢ミキさんは「贈り物として私もいただきたいくらい、素晴らしい」と太鼓判を押した。
「新之助」は地球温暖化の進行に備え、新潟県が現在より気温が高くなっても品質が高く美味しい米が食べられるよう平成20年度から開発した新品種。20万株の品種候補の中からコシヒカリと異なる美味しさや特徴をもつものとして選ばれた。大粒で粘りが強く、冷めても硬くなりにくい特徴がある。
また独自の品質基準を持っており、一定の要件を満たした生産者でつくる「研究会」体制で栽培している。
同県高井盛雄副知事はパッケージについて「晴れの日のイメージで格別感を表現している」と話し、「新之助」については「性的な米の名前が多いなか、若くセンスのある男性で、日本男児をイメージした」と語った。
イタリア・ミラノにある「RISTORANTE TOKUYOSHI」のオーナーシェフ徳吉洋二氏、東京・築地の「つきぢ田村」の三代目主人の田村隆氏が、新之助をそれぞれリゾットや丼として紹介。魅力について「デンプン質が豊富なことが特徴的で、芯が壊れないことも魅力」「粒が大きく米の食感があり力強い」と各々語った。
試食した真矢ミキさんは「お米がしっかりと浮き上がってくる。洋食、和食にもあう」と話した。
◆10月から試験販売
新之助は10月5日から新潟県内と首都圏・中京・京阪神の3大都市圏の三越伊勢丹グループで試験販売を開始予定。また10月中旬から12月末までの間、同地域の百貨店や高級スーパー、お米マイスターのいる米穀店などで優先的に試験販売を行う。実施規模は300t。29年産の出来秋から一般販売を行う。
県農林水産部の目黒千早部長は米の価格は市場で決まるものの「日本一の魚沼産コシヒカリと肩を並べる価格を目指している」と話した。今年は天候に恵まれ順調に生育しているという。
(写真)新之助パッケージ。披露目会で左から徳吉氏、真矢ミキさん、高井副知事、田村氏。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年4月24日
-
【JA人事】JAびらとり(北海道) 仲山浩組合長が再任2024年4月24日
-
【JA人事】JAいわみざわ(北海道) 引頭一宏組合長を再任2024年4月24日
-
各界トップランナーの講義を1冊に集約『北海道未来学』発売 コープさっぽろ2024年4月24日
-
温暖化に対応 パインアップル品質予測モデルを開発 農研機構2024年4月24日
-
3年連続で健康優良企業「銀」健康づくりの取り組みが評価 パルシステム2024年4月24日
-
「電子包材用シート」価格改定 5月7日出荷分から値上げ デンカ2024年4月24日
-
「世界獣医師会大会」2026年に日本開催が決定2024年4月24日
-
「コメリ(新)関西流通センター」開設へ 建設工事着工2024年4月24日
-
「EVトータルマネジメント」実現に向けた実証実験に参画 JA三井リース2024年4月24日
-
「CREAM SWEETS 宇治抹茶プリン」リニューアル発売 雪印メグミルク2024年4月24日
-
雪印メグミルク 社内向け対話型AI「YuMe*ChatAI」運用開始2024年4月24日
-
【解題】基本法改正は食料安保をめぐる現場での課題にどう応えようとしているのか 谷口信和東大名誉教授2024年4月23日
-
第18回全農学生「酪農の夢」コンクール「学校賞」新設 作品募集中2024年4月23日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 大分で開催 JA全農2024年4月23日
-
運営9年目・稼働率約9割 地域に喜ばれる貸出農園事業を展開 JAマインズ2024年4月23日
-
量販店等に終売通告を行う白米卸も【熊野孝文・米マーケット情報】2024年4月23日
-
【JA人事】JAむかわ(北海道)長門宏市組合長を再任(4月10日)2024年4月23日
-
【JA人事】JAとうや湖(北海道)高井一英組合長を再任(4月12日)2024年4月23日
-
農繁期の人材確保へ「いわて農業未来プロジェクト」支援開始 タイミー2024年4月23日