元年産水稲の収穫量(主食用)は726万1000t 農水省統計2019年12月11日
農林水産省は12月10日、「令和元年産水陸稲の収穫量」を公表した。
【作柄概況】
▽水稲
水稲の作付面積(子実用)は146万9000ha(前年産に比べ1000ha減少)で、このうち主食用作付面積は137万9000ha(前年産に比べ7000ha減少)となった。
水稲の全国の10a当たり収量は528kg(前年産に比べ1kg減少)が見込まれる。これは、北海道、東北および北陸では、全もみ数が平年以上に確保され、登熟も順調に推移し作柄は平年以上となったものの、その他の地域では、7月上中旬の低温・日照不足の影響で全もみ数がやや少ない地域があることに加え、登熟も8月中下旬の日照不足、その後の台風による潮風害などやウンカなど病害虫の影響があったことから作柄が平年を下回る地域が多いためである。
地域別の10a当たり収量は、北海道は571kg(前年産に比べ76kg増加)、東北は586kg(同22kg増加)、北陸は540kg(同7kg増加)、関東・東山は522kg(同17kg減少)、東海は491kg(4kg減少)、近畿は503kg(同1kg増加)、中国は503kg(同16kg減少)、四国は457kg(同16kg減少)、九州は435kg(同77kg減少)、沖縄は298kg(同9kg減少)となった。
以上の結果、収穫量(子実用)は776万2000t(前年産に比べ1万8000t減少)が見込まれる。このうち、主食用作付面積に10a当たり収量を乗じた収穫量(主食用)は、726万1000t(前年産に比べ6万6000t減少)が見込まれる。
▽陸稲
陸稲の作付面積(子実用)は702haで、10a当たり収量は228kg(10a当たり平均収量対比97%)となり、収穫量(子実用)は1600tとなった。
なお、令和元年産水稲のふるい目幅別重量分布状況は、全国平均の1.85mm以上の玄米の重量割合は96.0%と、直近5か年平均地に比べ0.2ポイント高くなっている。
また、令和元年産水稲の玄米品位の状況は、全国では、整粒の割合が68.4%と、前年産に比べ0.8ポイント低くなっている。
全国農業地域・都道府県別作況指数(農家などが使用しているふるい目幅ベース)
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