全国作況「102」と予想-米穀データバンク2021年8月6日
民間調査会社の米穀データバンクは8月5日、2021年産米の収穫予想を全国作況102の「やや良」と発表した。
同社は各都道府県の7月末までの気象データを同社の作況推計プログラムに投入して収穫量を予想した。
2021(令和3)年産の水稲作柄は全国作況102の「やや良」と予想した。地帯別の見込みは以下の通り。
「やや良」=北海道105、東北・北陸103、関東102、沖縄102。
「平年並み」=東海・近畿101、中国100、四国99。
「やや不良」=九州98。
8月以降も高温傾向が続いているため作況が上振れする余地がある一方、高温の程度、台風の動向、病害虫の影響に留意する必要があるとしている。
同社は各県への聞き取りをふまえ、主食用米の作付け面積を130万6000ha、前年産実績比6万ha減と推計した。政府備蓄米、加工用米、新規需要米などは収穫予想から除外。また、非主食用米への申請手続きが今後も一部で行われることから変動の余地があるとしている。
作付けと作況予測に基づく7月31日現在の収穫予測は710万5000t。前年産実績比12万t減と見込んだ。
収穫予測量に6月末の在庫218万8000tを加えると供給量は929万3000tの見込みとなる。7月に農水省が策定した基本指針では需要見通しを702万6000tとしている。これをもとにすれば来年6月末の在庫量は226万7000tとなる見込みで同社は過剰傾向を想定する。

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