米価上昇の見通し判断「大幅に増加」 DI63に 米穀機構調査2022年9月7日
米穀機構(米穀安定供給確保支援機構)は9月5日、米取引関係者の米の需給と価格動向に関する見通し判断についての調査結果を発表した。向こう3か月の米価水準については、現時点と比較して「大幅に増加」という判断が示された。
8月分の調査結果。主食用米の需給動向について、現状判断DI値は35で前月から2ポイント減の「やや減少」となった。
また、向こう3か月の見通し判断DI値は40で前月と変わらず「横ばい」となった。
主食用米の米価水準の現状判断DI値は23で前月から「横ばい」。現在の「米価水準は低い」という判断が依然強いことが示された。
一方、向こう3か月の見通し判断DI値は63で前月からプラス7の「大幅に増加」となった。
数値が前月にくらべて100に近づけば米価水準が高くなるという見方が強まっていることを示す。米価の見通し判断DI値は今年2月に前月からプラスに転じて7か月連続で増加している。
自社の取引状況に関する判断で来月の価格についての見通しDIは、今月との比較で卸はプラス9の58、小売等はプラス10の61といずれも「大幅な増加」となっている。
前年同月との比較では、卸はプラス16の46、小売等はプラス18の52と「大幅な増加」となっている。
卸、小売段階でも米価は上昇するとの見通し判断が強まっていることが示された。
関係者が判断を行うに当たって考慮した要因として前月から大きく増えたのが「作柄」。4月から7月までは1~3%だったが、8月は7%とウエートが高まった。
民間調査機関の米穀データバンクは2022年産米の作柄を平年並みとする予想を8月4日に公表した。農水省は8月15日現在の作柄概況を31日に発表。それによると「やや良」11都府県、「平年並み」24道府県、「やや不良」が11県と見込まれている。
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