全量地場の酒米使用 神奈川県秦野市で「みらいざけ」プロジェクト開始 金井酒造店2023年6月22日
神奈川県秦野市にある金井酒造店は、原材料となる水と米のいずれも地場産の日本酒を作る「みらいざけ」プロジェクトを開始。その第一弾として6月19日、同市下大槻で酒造好適米(酒米)の田植えを行なった。全量が秦野市の米による酒造りは、同社で初めての挑戦となる。

金井酒造店は、名水の里100選である秦野市を流れる「丹沢伏流水」を用いて酒造りを行なっている。
これまでも秦野産の米を使った日本酒「秦野」を醸造・販売しているが、米の全量を秦野産とすることは難しく、複数の産地の米をブレンドして使っていた。
今回、地元の農家で株式会社大地の協力を得て、米全量地場産を目指す「みらいざけ」プロジェクトの取り組みでは、原材料の水と米が完全地場産となる、日本酒づくりを目指す。
田植えの当日は、大地のほか、杜氏・蔵人など金井酒造店の従業員や、地域の農業体験を推進するメンバーなど約20人が参加し、子どもたちも楽しそうに田植えに加わった。直接田んぼに入って手植えも体験し、参加メンバーは泥に足を取られながらも一列に並び、同蔵で主力の酒造好適米「五百万石」をていねいに植えていった。今回植えた酒米は10月ごろに収穫され、冬に日本酒として仕込んで2024年には「みらいざけ」として届けられる。
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