岩手の米からバイオマスプラスチック「ごみ袋として使えるレジ袋」導入2024年9月26日
岩手県の矢巾町とバイオマスレジン北日本(岩手県紫波郡矢巾町)は、米由来のプラスチック(ライスレジン®)を原料として製造された"ごみ袋として使用できるレジ袋"を矢巾町内協力店舗へ導入することを発表。ごみ袋兼レジ袋は、ライスレジンを原料に製造されているため、温室効果ガス排出量・石油系プラスチック使用量の削減や、田園風景の保全など環境問題の解決につながる。
25日に矢巾町庁で行われた発表会見
ライスレジンは「米」由来の国産バイオマスプラスチック。食用に適さない古米、破砕米、砕米など、飼料としても使われず、処分されてしまう米や、休耕田、耕作放棄地等を活用して生産した資源米などを原料としている。
政府は、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロとする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言。また、米の消費量は年々下がっており、農家高齢化も相まって耕作放棄地が増えている。こうした状況において、ライスレジンは、プラスチックの一部に米を使用するため、温室効果ガス排出量・石油系プラスチック使用量の削減や、田園風景など景観保全にもなり、問題解決の要因となり得る材料といえる。
バイオマスレジン北日本の親会社である北日本製袋は1966年創立以来、米の集荷・加工・販売を主軸に長く米と関わってきた。同社は、ライスレジンが非食用米を原料とするバイオマスプラスチックのため、日本が現在抱える環境・農業問題解決に米を通じて貢献できるとともに、長年にわたる米の知見を十分に発揮できる事業であると確信し、今年1月にバイオマスレジン北日本を設立した。
設立直後には、バイオマスプラスチックを活用した岩手県内の環境啓発活動に向けて取り組むことを目的に岩手県と連携協定を締結。今回の取り組みは、同社・親会社ともに本社を置く矢巾町との共同で、町内店舗協力のもと、ライスレジン製のごみ袋兼レジ袋の販売導入が決まった。
ごみ袋兼レジ袋イメージ
ライスレジン製のごみ袋兼レジ袋を導入することで、ごみ袋使用量削減・袋本体の石油系プラスチック量削減に貢献。矢巾町が目指す「ゼロカーボンシティ」に準じた町民の環境意識醸成のため、同取組みを実現した。また、原料となる米の仕入れから袋の製造・販売まで東北県内で完結するため、輸送にかかる二酸化炭素排出削減にもつながる。
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