東洋ライスと非常事態下の「金芽米」供給で連携 食糧危機に対応 大阪府泉大津市2025年2月6日
大阪府泉大津市と東洋ライスは1月23日、「非常事態下における市民への金芽米の供給に関する覚書」を締結。両者は、市外からの流通の途絶や異常気象による不作等により、市民の食糧確保が困難になった際、同社が開発した新たな精米法による「金芽米(きんめまい)」を市民に供給することで合意した。
原料玄米は、泉大津市が連携する全国各地の生産地から提供され、それを東洋ライスの精米工場に送り込み、金芽米に加工した後に市民に供給される。
2024年8月に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表された際、全国各地で米が買い占められる "令和の米騒動"が起こり、同市でもスーパーマーケット等で米が一時品薄状態となった。
そこで同市は、市内での食糧確保が困難になることを見据え、2023年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。生産地である全国各地の8自治体と農業連携協定を締結(2025年1月時点)し、生産地からダイレクトにお米を調達する市独自のサプライチェーンを構築してきた。また、連携の一環として、2024年9月に泉大津市で開かれたプレ万博イベントでは、連携する自治体や民間事業者に協力を要請し、米不足が続く中、8トンの米をイベントで販売した。
同市と東洋ライスは、2022年12月に包括連携協定を締結。これまで学校給食や妊婦に対して玄米の栄養価を多く残した「金芽米」を活用するなど連携してきた。今年度の米の収穫状況や流通状況などから、2025年も米不足になる可能性があることから、このほど覚書を締結。今後、市内で流通する米が不足した際に、同社から最大50トンの「金芽米」を市民に供給可能な体制を構築する。
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