日本人には「米守らねばという心」 パン工業会会長が指摘 高米価でも消費堅調2025年5月22日
小売価格が2倍に上がっても米消費は堅調。そんな現状について、日本パン工業会の飯島延浩会長が「主食であるコメを守らなければという義侠心が日本人の心の中にある」と指摘した。
飯島延浩会長の発言は、5月15日に東京都内で開かれた日本パン工業会の記者会見でのもの。『日本食糧新聞』が5月19日付で報じた。
同工業会によると、会見ではパン消費の推移などを説明。「賃上げは進んでいるものの消費者の節約志向は継続しており、また、お米の値段が上がっている中で、パンの消費は最近少し持ち直しているものの大きく伸びているといった状況にはありません」といった説明をした。その後、記者の質問に答える中で飯島会長が「日本人の心」に言及した。
農水省の統計では、パン類の月別生産数量は2025年3月、10万7630トンで前年比▲0.8%(なお、2024年1年間では119万8978トンで前年比1.3%増)。また総理府の家計調査では、1世帯(2人以上)当たりのパンの購入は、3月が3752グラムで前年比▲3.6%(2024年1年間では4万2702グラムで前年比0.1%増)だった。
パン工業会では「日本には『必ずご飯』という層が多く、米は価格が上がっても需要が減りにくい。米が安定して消費されるのは良いことだと思う。統計にはまだ出ていないが、パンの消費も直近では伸びており、さらに頑張りたい」と話している。
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