みえの米ブランド化推進会議総会を開催 高温耐性「結びの神」拡大へ JA全農みえ2025年6月25日
みえの米ブランド化推進会議(事務局=JA全農みえ米穀課)は6月18日、津市のJA三重ビルで総会を開いた。
総会の様子
インバウンドを含めたコロナ禍後の需要回復、猛暑による収量減や精米歩留まりの低下などで米不足が生じており、今後の情勢は極めて不透明である。2025年度は、生産・消費動向の変化を見極めながら、生産対策・流通販売対策の両面で継続的な取り組みを展開し、県産米の消費拡大とブランド力向上、同県の水田農業の維持拡大に向けた検討を関係機関が一体となって進める。
生産対策では、高温による生育不良や資材高騰などで生産者の経営が厳しい中、啓発資材の作成や情報発信、生産支援活動により、品質改善や生産力向上、消費動向を踏まえた作付け転換を進める。高温耐性品種の「結びの神」は、需要に応じた生産量の確保に取り組む。
流通販売対策では、実需者が消費地近隣での原料確保を進める動きを注視しながら、県産米のいっそうの消費拡大やブランド力向上、「結びの神」のさらなる販路拡大と認知向上に取り組む。また、県委託事業を活用したイベント出展による関西圏での県産米の情報発信やPR活動などを実施する。
「結びの神」は三重県農業研究所が開発した「三重23号」のうち、こだわりの農法で「みえの安心食材認証」を取得し、品質基準(農産物検査1等米格付、玄米タンパク含有量6.8%以下)に合格した米のみを販売している。JA全農みえによれば、県内の作付面積は令和7年に310haの予定。安心食材認証の認定が厳しいこともあり、伸び悩んでいるが、「伊賀米コシヒカリ」などに次ぐ県産米ブランド化の柱に育てたい考えだ。
総会には県内米穀卸、県、関係機関、全農みえから12人が出席し、2024年度事業報告・収支決算、2025年度事業計画・収支予算の議案を審議し、承認した。
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