米:農業倉庫火災盗難予防月間2017
火災盗難予防対策の確認を JA全農米穀部2017年11月20日
農業倉庫は集荷・販売の拠点、国内産食糧の保管・供給という生産者と実需者を結びつける大きな役割を担っており、公益財団法人農業倉庫基金(農倉基金)に登録されている全国の農業倉庫は、約6000棟であり、収容力約590万t(平成29年8月現在)を有しています。まさにJAグループ米穀事業の物流中核拠点と言えます。
本会では、倉庫の保管数量が年間で最も多い時期に合わせ、農倉基金とともに全国4会場で農業倉庫保管管理技術研修会を開催(平成29年11月~12月)し、保管管理担当者の知識や技術の習得を図るとともに、保管数量がピークをむかえる出来秋から年末年始をはさんだ翌年1月にかけて、防災・防犯管理の強化・徹底を目的として、「農業倉庫火災盗難予防月間」(平成29年11月15日~平成30年1月31日)に取り組み、全国一斉運動を展開しています。
冬期を迎えるこの時期は、特に農業倉庫周辺に仮置きした木製パレットやその他の可燃物があると放火の危険が増大するおそれがあります。また、カントリーエレベーターやライスセンターにおいても、誤った操作や機械の故障・清掃不足等により火災事故が発生するおそれがあります。
さらに、農業倉庫の南京錠や通用口、シャッターの鍵などの破壊によって米穀を盗難されるケースや、カントリーエレベーター・ライスセンターの灯油タンクから灯油を抜き取られるケースも見られます。
生産者から委託された大切な米麦の保管管理に万全を期すため、農業倉庫関係者の皆様におかれましては、関係機関と連携し、研修会や会議、施設の巡回指導、設備の点検整備等を通じて防災・防犯意識の高揚を図り、火災・盗難の予防体制を確立するとともに、緊急時の連絡体制の確認等を行ってください。
火災盗難事故の発生件数ゼロを目指し、取り組みを進めていただきますようお願いします。
また、農業倉庫の環境美化について、農水省は、環境点検の徹底に向けた対応として、農協などによる自主的な取組促進(点検結果のフィードバック、組合長などを集めた研修会の開催)や同省から点検チームを派遣することを、平成29年10月19日付けで各農政局宛てに通知しました。
あわせて、農水省は、制度的な対応としてHACCP取得の義務化や施設整備事業における要件化(全米穀保管施設にて環境点検を実施)、農産物検査における要件化(検査場における環境点検の実施)を図っていくことを示しています。
これを受けて、本会としても、米穀保管施設の環境美化に向けた取り組み強化や、HACCPの考え方に基づく一般衛生管理の手引書の策定に向け、農水省や全中、農倉基金等との連携を検討していきます。
(関連記事)
・農業倉庫火災盗難事故防止対策(17.11.20)
・平成29年度農業倉庫火災盗難予防月間の取り組みについて(17.11.20)
・農業倉庫火災盗難予防月間にあたって(17.11.20)
・経営トップから現場職員まで心を一つに 【現地ルポ・JAあおば八尾農業倉庫(富山県)】(17.11.17)
最新の記事
-
特色ある農畜産物と加工品が勢ぞろい JAグループ国産農畜産物商談会2023年2月2日
-
肥料飼料は3~4割上昇も農産物価格は横ばい 農家負担重く 2022年農業物価指数2023年2月2日
-
【第43回農協人文化賞】営農事業部門 東京・三鷹ファーム社長 岡田源治氏 都市農業を地域と共に2023年2月2日
-
【第43回農協人文化賞】営農事業部門 福岡・筑前あさくら農協前組合長 深町琴一氏 「耕し続ける」信念が力に2023年2月2日
-
「ちいかわ飯店ドリンクスタンド」みのりカフェ福岡パルコ店で期間限定で開催 JA全農2023年2月2日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】外国でなく現場に寄り添う政治・行政を2023年2月2日
-
JA貯金 110兆円超す 農林中央金庫2023年2月2日
-
埼玉の農産物をPR 農商工連携フェア2023年2月2日
-
JAL国際線で米粉麺のメニュー「海鮮あんかけ米粉そば」提供 農水省2023年2月2日
-
茨城県かすみがうら市で鳥インフルエンザ確認 茨城県で今シーズン4例目2023年2月2日
-
農学系学部と女子学生【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第225回2023年2月2日
-
共栄火災とFinatext スマホで加入手続きできるシステムを開発2023年2月2日
-
中国で5か所目 牛乳・ヨーグルトなど生産拠点が天津で稼働開始 明治2023年2月2日
-
植物の精細胞が「一皮むけた」瞬間を撮影 重複受精の仕組みの一端を明らかに 横浜市立大2023年2月2日
-
「冬のうんめもんフェア」「JA北越後こったま~や」5日まで開催 表参道・新潟館ネスパス2023年2月2日
-
栃木県産いちご新品種「とちあいか」ハート形がバレンタインで人気2023年2月2日
-
スマホで見られるIoT気象センサー「ウェザーファーモ」リリース farmo2023年2月2日
-
野田工場見学施設「みるくるわかる工場見学」リニューアルオープン 雪印メグミルク2023年2月2日
-
女性農業者のグループ活動を支援 希望事業者を公募 マイファーム2023年2月2日
-
旬の野菜と定番野菜のサブスクで「季節を味わう 旬のお野菜定期便」開始 ポケットマルシェ2023年2月2日