牛肉輸出の倍増をめざす JA全農2013年5月10日
全農グループは今後、国産牛肉の輸出に力を入れ、JA全農ミートフーズ扱い分で平成27年度には現在のほぼ2倍の250tを輸出、販売金額にして20億円の目標を掲げている。そのために海外進出する日本企業への販売や、海外出店、インターネット販売なども検討していく方針だ。
JA全農ミートフーズの輸出実績は24年度(見通し)で120t。前年度は61.5tだったことからほぼ倍増した。輸出対象国は香港、シンガポール、タイ、米国、カナダの5カ国。これまでの販売チャネルは高級レストランなど外食産業と提携してきたほか、香港には和牛焼肉店「純」(ぴゅあ)を出店、高級部位(ロイン系)を中心に販売してきた。出荷価格は1kg7000円。香港での販売価格は100g2000円程度で販売されているという。
今後の課題は高級部位の需要掘り起こしに加えて、モモ、バラなどの需要の開拓や、海外販売拠点を設置し外食だけでなく量販店などにも販売すること。カッティングセミナーなどの開催で加工、調理法の普及にも取り組むことも検討している。 そのほか外食直営外食店の開設、直売、インターネット通販などにも取り組む。
こうした取り組みを進め27年度には250tの輸出をめざす。販売額にして20億円となる見込みで、頭数では5000頭ほどになるという。 輸出対象国では和牛に人気は高く「輸出をすればするだけ伸びる」(JA全農ミートフーズ)といい、さらに日本産農畜産物のおいしさ、安全、安心をPRしていく。
「市場を掘り起こし輸出実績を拡大することで、生産者の励みにつなげていきたい」としている。
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