初の3研究分野合同開催-乳の学術連合2016年9月2日
「乳の学術連合」を構成する3つの研究組織(牛乳乳製品健康科学会議、乳の社会文化ネットワーク、牛乳食育研究会)は8月26、27日に初の合同学術研究報告会を東京都内で開催した。
これまでは毎年個別に学術報告会を開催してきたが「学術領域を超えた研究交流によって、それぞれに研究の社会的有用性、他の学術分野の研究にとっての新しい切り口やヒント、アイデアを提供しあう」(折茂肇・乳の学術連合運営委員会委員長)ことを目的に合同で開催した。
23名の研究者が発表。2日間で延べ300名が参加した。
表彰された学術研究は以下のとおり。
【食と教育の部】
○優秀賞=食を伝える新しい異世代間地域ネットワークづくりのための参加型アクションリサーチ~食事の形と低栄養予防対策の視点を組み入れて~(松本大学大学院健康科学研究科教授・廣田直子)、同=大正期から昭和初期の東京市における「牛乳配給事業」の研究-「身体虚弱児童」への対応を中心に-(早稲田大学教育・総合科学学術院専任講師・野口穂高)
【牛乳乳製品健康科学の部】
○最優秀賞=牛乳による運動後の筋グリコーゲン回復促進効果の検討-消化管ホルモンの分泌促進作用に着目して-(東京大学大学院総合文化研究科准教授・寺田新)
○優秀賞=妊娠期および授乳期におけるマウス母獣の牛乳摂取による仔のエピゲノム解析(Fibroblast Growth Factor 21遺伝子のエピゲノム記憶の生理的意義の解明)(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科特任准教授・橋本貢士)
○若手研究者奨励賞=牛乳乳製品摂取量と睡眠・疲労・健康感に関する一般人口調査研究(早稲田大学人間科学学術院助教・岡島義)
【乳の社会文化の部】
○最優秀賞=近代日本の乳受容における菓子の意義-京都の事例を通して-(京都府立大学京都和食文化研究センター共同研究員・橋爪伸子)
○優秀賞=小売業における牛乳PB展開を通した売場活性化に向けて(亜細亜大学経営学部准教授・西原彰宏)
(写真)主催者あいさつをする折茂委員長(東京・千代田区の学士会館)
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