牛の発情見つけるユニット開発 農研機構・(株)イーアールアイ2016年10月4日
農研機構は(株)イーアールアイと共同で、牛の発情行動を発見し的確な人工授精が可能となるユニットを開発した。赤外線や加速度、角速度センサで構成されたもので、牛の背部に装着する。
牛は発情の期間に雄を受け入れる。発情は、交尾の際に雄牛が雌牛の背後に乗りかかる行為(乗駕許容行動)で見分ける。実際の牛の飼養条件では同居の雌牛間でこの行動が発生する。
発情は約21日間周期で繰り返し、受胎すると停止する。人工授精ではこの期間に種付けを行う必要があり、授精適期は発情開始後6~18時間。
開発の経緯は、近年、受胎率が低下していることがあげられる。これは、生産者の高齢化や経営の大規模化にともない、発情の監視が難しくなっていることが背景として考えられる。なお、種付けタイミングを逃すと、1頭あたりの経営的損失は数万円になる。
今回開発したユニットを牛の背部に取り付けることで、他の牛の乗駕行動を検知する。
従来のビデオによる目視の観察法と比べると適合率は99.6%で、代替法として利用できる。
今後、製品化に向けた研究・開発を継続していく予定。これにより広域な放牧地での牛郡の発情発見が容易となり、繁殖管理の軽労化が期待できる他、健康状態の把握や分娩監視にも役立てられる可能性がある。
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